【比較してみた】徹底比較!旬なGiftサービス検証。今見ないで、いつ見る!

石郷“145”マナブ

ソーシャルギフトを徹底検証、わかりやすく解説

ソーシャルギフトを徹底検証、わかりやすく解説

 もうすぐ、母の日だが、何かを贈ろうと考えている人も多いだろう。贈り物を贈るシーンには、それぞれに物語がある。EC業界でも、ギフトサイトが、あの手、この手で、ユーザーのイメージをかき立て、それぞれの強みを生かして、サービスを提供している。今回は、各社の違いを検証し、徹底比較した。

何気なく使うLINEが、ギフトツールに!

 まずは、LINE(代表取締役 出澤 剛 以下、LINE)が提供する「LINEギフト」。これは、LINEの友達に対して、さりげなくプレゼント。贈り主はあらかじめ、LINEのAppで、LINEギフトを選ぶ。商品を選び、決済が確定したところで、LINEの仲間の名前が出てくるので、選べば、その相手に送れるようになる。

 相手には「あなたにギフトが届いています」という風に、LINEが届く。開くと、「おめでと〜」等と贈り主が書いたメッセージと共に、可愛いイラストが表示。詳細画面へと移ると、メッセージと可愛いイラストが表示され、商品が受け取れるようになっている。

 LINEというコミュニケーションのベースがあるから、生きてくる。何気なくLINEだと思い開いたら、プレゼントだった!それだけでも嬉しいはず。また、送り先は、受け取る側が入力するので、ギフトを贈る側は、たとえ、相手の住所を知らなくても、LINEのアカウントさえ知っていれば良い。

cotocoは、例えば、“スターバックスでコーヒーのひと時”をプレゼント

 SKプラネットジャパン株式会社(代表取締役 賈 鐘鉱 以下、SKプラネットジャパン)が提供する「cotoco」は、従来のように、物を提供するのではなく、「スターバックス」と組んで、カフェモカなどが飲めたり、「ピザーラ」と組んで、天然サーモンとクリームチーズのピザなどが食べられるなど、素敵な“シーン”をプレゼントすることを意識している。

 プレゼントを贈る側は、例えば「てもみん」のマッサージをプレゼントするとする。スマホ上で、そのギフトを選び、ギフトカードを作って、URLで発行する。プレゼントを受け取る側は、URLからそれを開いて、「てもみん」で提示するだけ、と極めて簡単だ。

Gift Smartは、PassMarketとの連携で、他社に差をつける

 バリューコマース株式会社(代表取締役社長:香川 仁 以下、バリューコマース)が提供するサイト「 Gift Smart(ギフトスマート)」もまた、ファミリーマートのお買い物券1,000円などをアプリ上でギフトカードにして、Facebookやメールなどで簡単に贈りものができるサービス。同じくそれらを店で提示すれば、そのサービスが受けられる。

 また「Gift Smart(ギフトスマート)」は、ヤフーが運営する、PassMarket(パスマーケット)との提携を発表した。PassMarket(パスマーケット)は、イベントを開催したり、電子チケットの販売ができるサービスで、行動的なユーザーが多い。サービス連携により、PassMarket(パスマーケット)のユーザーは、『Gift Smart』の取扱商品を『PassMarket』からもギフトとして贈ることができるようになり、Yahoo! JAPANユーザーへの訴求も可能となった。各社はギフトというテーマで、切磋琢磨していることがわかる。

 他にも、株式会社spice life(代表取締役社長 吉川保男 以下、spice life)が運営するSPOTLIGHTS(スポットライト)もまた、ネットだからこそ、具現化できるサービス。友人を何人か誘い合い、それぞれが別決済で好きな本数、花を購入できるのだが、贈る相手には、全部の本数が全部まとまって、花束となって届く。届いた相手にとっては、それだけで、胸にグッとくる。

【まとめ】ECの進化で、ギフトがもっと身近なものに

 プレゼントといえば、「ものをプレゼントする」というのが常識だった。が、スマートフォンの登場が、ギフトシーンのあり方を、劇的に変えた。どんなメッセージでも、どんなおもてなしでも、その気持ちは、相手の心にきっと届く。だからこそ、ライトな感覚でできるこうしたギフトができた意味は大きく、ECにおける素敵な進化だ。

 たとえ、通常の商品を提供するのが主であるEC店舗にとっても、学ぶべきところは多い。最終的に、消費者であるユーザーの気持ちに立って、商品選びなり、サービスなりを考えることは、今まで以上に重要だと思われる。大事なのは、消費者の笑顔を考えることなのである。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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