フリルで人気のTOPブランド発表!利用者層が浮き彫りに

利根川 舞

若い女性に人気のブランドがランクイン

 株式会社Fablic(以下「Fablic社」)が運営するファッショントレンド調査機関「FRIL lab(フリルラボ)」は、Fablic社が運営するフリマアプリ「フリル(FRIL)」内で2015年11月に販売数が多かったブランドを、アイテムカテゴリ別及び全カテゴリ総合にて調査した。

全カテゴリ合計で最も多く売れたのは、レディースアパレルブランドの「snidel(スナイデル)」で、平均売値は5,827円であった。2位はインポートブランドの「CHANEL(シャネル)」であった。バッグや財布などの革小物は高値であるが、化粧品も多く取引されているため、平均売値は9,207円まで抑えられている。3位から4位は「ZARA」、「UNIQLO(ユニクロ)」とファストファッションブランドが続いた。毎日使うベーシックなアイテムが、安価で取引できることが人気の理由のようだ。5位の「JILLSTUART(ジルスチュアート)」は衣料品だけでなく、コスメやボディクリーム、雑貨なども多く出品されている。また、6位は「109」系ブランドとして知られる「INGNI(イング)」、7位は「Ungrid(アングリッド)」であった。8位は花柄などガーリーなアイテムが多く集まる「dazzlin(ダズリン)」、9位はルームウェアをはじめとする女性向けアパレルブランド「Rady(レディ)」、10位は若い女性向けのカジュアルブランド「LOWRYS FARM(ローリーズファーム)」であった。

総合ランキングでは「snidel」をはじめ、「JILLSTUART」「INGNI」「LOWRYS FARM」など、若い女性に人気の、ブランドがランクインしている。これは「FRIL」の利用者層が反映されているのではないかと思う。今年の7月まで「FRIL」は女性限定として提供されており、男性が利用できるようになって日が浅いため、まだまだ女性の利用者が多いようである。

また、「INGNI」や「LOWRYS FARM」は元々可愛い服がリーズナブルで買えることも人気の1つであるが、安いからこそ買ってすぐに手放すことに抵抗がないのかもしれない。そして、更に安く買いたいからこそ需要と供給がマッチする。一方で、「財布」のランキングでは、「財布」と言えばコレ!というブランドが上位を占めている。特に1位となった「LOUIS VUITTON」は誰もが憧れるブランドである。ランキングには人気だけでなく、憧れも反映されているようだ。

老舗と新鋭ブランドが同等売値という結果に!

老舗と新鋭ブランドが同等売値という結果に!

 カテゴリ別人気ブランド別に見ていくと、「財布」カテゴリで11月中に最も多く売れたブランドは「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」で、平均売値は14,104円であった。同ブランドの財布でも、「折り財布」カテゴリでは平均売値が下がり、9,545円。2位は「COACH」、3位は「CHANEL」であった。老舗のインポートハイブランドが上位に集まったが、「kate spade new york(ケイト・スペード ニューヨーク)」のような比較的新しいブランドも、平均売値が老舗ブランドと変わらないことが特徴的だ。

また、「マフラー」のカテゴリで最もよく売れたブランドは「BURBERRY(バーバリー)」で、平均売値は4,944円であった。定番のチェック柄のマフラーが、世代を問わず人気を集めているようだ。2位の「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」は、オーブモチーフが入ったシンプルのデザインのほか、ハートやチェック柄が入ったものまで、幅広く出品されている。3位の「LOWRYS FARM(ローリーズファーム)」は、ファーマフラーやティペット、ストールなども多く取引されている。4位の「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)は、ブランドのモノグラムが入った大判ストールやロゴ入りのカシミヤマフラーなどが人気のようだ。

フリマアプリではリーズナブルな価格で買えるからこそ、普段はなかなか手に出せない商品を購入することができる。だからこそ、利用者層や憧れといったものがランキングとして反映されるようだ。7月から男性でも利用できるようになったが、今後ランキングはどのように変化していくのだろうか。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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