緊急!LINE発表。報道で話題「第三者のアクセス」の真実
記者の論点:ビジネスコネクトなどのサービスを展開していく上でも、今回の一件は非常に大きな問題である。
メールアドレスやパスワードの管理を徹底的に!
ここ最近、ある1件のニュースにより、「LINEアカウントが第三者に漏洩してしまう可能性があるのでは?」と世間で騒がれている。メールよりも利用するこの大三者によるLINEアカウントへのアクセス可能性に関して、LINE株式会社(以下「LINE社」)が見解を発表した。
まず冒頭で、電気通信事業法による義務や、個人情報の定義を法律よりも幅広く捉え、ユーザーのプライバシー保護を経営の最重要事項として厳密に管理していることを強調。
そして、「ユーザーのスマートフォン端末およびLINEの登録メールアドレスとパスワードが適切に保護されていれば、自身が意図しない形でユーザー情報や、やり取りの内容が第三者に渡ることはありません。」としている。
LINEは1つのアカウントにつき1台のスマートフォン端末のみで利用できる仕様となっており、同一アカウントに複数のスマートフォンにアクセスし、第三者がユーザー情報やトーク内容などを閲覧することは基本的にできない。
なお、複数のスマートフォン端末からアクセスするためには、下記の条件全てを満たした、極めて限定的な状況でなければならない。
・アクセスの対象となるiPhone端末を物理的に保有し、当該端末の認証パスワードがわかっていて、パスワードが解除できる状態であること
・その上で、PC(Windows/Mac)を用意し、当該端末からiTunesアプリケーションを使ってPCとiPhoneを物理的につないでバックアップ操作を行うことができる環境下にあること
・さらに、別のiPhone端末を用意し、当該端末のバックデータを展開し、LINEアプリアプリを起動できた場合
また、LINEではスマートフォン端末以外に、PCやタブレット端末(Windows/Mac/iPadなど)によるマルチデバイス対応もしているが、スマートフォン以外のデバイスからログインする場合には、登録メールアドレスとパスワードが必要となる。デバイスの利用初回時には、ランダムなPINコードをスマートフォンLINEアプリで入力し、認証する必要がある。
そして、他デバイスからのログイン時には本人のスマートフォンのLINEアプリに通知が届くため、PCなどを通じ本人が知らないところでトーク内容が閲覧される可能性は限りなく低いと言える。
LINEは、他のWebサービスや、E−mail等と同様にユーザー本人かどうかの確認を行う手段として、メールアドレスとパスワードの符号を利用している。従って、登録メールアドレスとパスワードが正しく認証されれば、当該アカウントのユーザー本人と認識してサービスが提供される。
LINEといえば、「LINE ビジネスコネクト」が多くの企業で導入されている。「LINE ビジネスコネクト」は、企業とユーザーのOne to Oneや双方向のコミュニケーションを可能にする有力なチャネルとして、顧客への普及度およびエンゲージメント効果の高さが注目されている。
LINEで情報が漏洩してしまうのでは、というウワサが流れてしまえば、ユーザーにとっても、利用する企業にとっても不安が残る。そういった不安や疑惑を払拭するために、今回のLINE社の見解発表に至った。
発表文書の最後に、各端末の管理やメールアドレス、パスワードの管理を呼びかけているが、ネットショップ運営者においては、顧客情報など、徹底した管理を行っていただきたい。