大量画像も一括補正!DNPがEC向け画像ソフト販売
ECサイトの画像補正!DNPが新たなソフトを販売
大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真の色調バランスやコントラストを自動調整し、最適な画像に補正する「DNP画像色補正サーバーソフトウェア Color Essenceサーバー」を2月10日より販売開始したと発表した。
「DNP画像色補正サーバーソフトウェア」は、DNPがこれまで「DNP画像色補正ライブラリ」として提供していたものを画像処理エンジンとして組み込んだオンプレミス型のソフトウェア。ECサイトや印刷物に使用する写真データを管理するシステムに本ソフト(ライセンス費用300万円)を連携させることで、最大10種類の補正処理を使い分ける画像を生成することができる。
全自動で補正処理を行うため、色補正に関する専門知識や操作を必要とせず、指定されたフォルダ内に画像を入れるだけで鮮明な画像がつくれる。また、同ソフトウェアを企業内の共通サーバーなどにインストールすれば、そのサーバーを利用する組織・部門といった複数メンバーで利用することができるとのこと。DNPは、同ソフトウェアの提供で、3年間で3億円の売上を目指すとしている。
「DNP画像色補正サーバーソフトウェア」の主な特長は下記の通り。
・入力フォルダに画像を登録するだけで、色補正された綺麗な画像データが簡単に入手できる
・大量の画像データの一括処理ができ、作業効率を向上させることができる
・共通サーバーにインストールすれば、顧客企業の既存システムとの連携も可能
・画質調整パラペータはカスタマイズ可能で、最大10種類の補正処理を使い分けることができる
・カラーマネジメント機能で、印刷用の画像データへの4色変換も可能
印刷のリーディングカンパニーが、培ってきた技術を持って乗り出した「DNP画像色補正サーバーソフトウェア」は、価格から大手企業を主要客としたものではあるが、このサービスの登場は、ECサイトを運営する中小企業にとっても大きなニュースと言える。サイト上で見比べられる画像品質の格差が、今後、大きく開くことになりかねないからだ。商品画像のクオリティが求められる時代。特にECショップにおいてファーストビューとなる写真の質は、売上を大きく左右することになる。インスタグラムをはじめ、画像処理アプリなど、画像補正を利用する手段はいろいろとあるが、常に質の向上には配慮していくべきではないだろうか。