キュレーションの「MERY」がアプリ連動型雑誌に
Amazonの女性ファッション雑誌ランキング1位も獲得
先週3月25日金曜日、 おしゃれ好きガール向けキュレーションプラットフォームMERYより、ファッション誌「MERY」が発売された。発売は株式会社ペロリ(以下、ペロリ)による。初刊は「毎日かわいいを育てる22のこと」を全体テーマに、20代の女の子が毎日可愛くなるための22個のガールズトレンド(ファッション・ビューティ・カルチャー)を、ガーリーなビジュアルで提供している。
「MERY」初刊の22個のテーマは、アプリ・ブラウザ版「MERY」の運営により蓄積された人気記事データや編集チームの知見をもとに厳選されている。ユニークユーザーが月間2,000万UUのアプリ・ブラウザ版「MERY」での経験を存分に発揮する形だ。初代カバーガールは有村架純さんがつとめ、その他に高橋愛さん、島崎遥香さん、中村里砂さんなど、いま注目を集める豪華モデル達がMERY内でも人気テーマの企画に出演しており、本誌では、WEBでは実現できない大きなビジュアルで楽しむことができるのが、最大の見どころと言えるだろう。
また注目すべきは、ファッション誌「MERY」にて紹介している一部アイテムは、アプリ版「MERY」の連動記事から購入することができる仕組みになっていることだ。大きなビジュアルでアイテムの魅力を発揮し、WEBで手軽に購入するという雑誌とWEBの双方の魅力を高めあう形となっている。
記者も手に取って見たのだが、ファッション誌では”イメージ”や”雰囲気”を伝えようとしているような印象を受けた。大きな写真を並べ、文字はごくわずか、視覚的に見せるレイアウトとなっている。雑誌全体を通してピンクで統一されており、色合いからもかわいらしい、女の子らしさを感じるデザインだ。ファッション誌ではヴィジュアルで、アプリでは詳細な情報を伝える、そんな意図を感じた。
なお、雑誌発売に先駆けて公開した「MERY」アプリ内の限定記事を通じて事前予約を受け付けたところ、予約開始からわずか1日で、Amazonの「女性ファッション・ライフスタイル雑誌の売れ筋ランキング」で1位を獲得(2016年2月28日)。雑誌発売前からの好評を受け、2016年8月に次号を発売することを決定している。
スマートフォンが普及し、雑誌や書籍の売れ行きが良くないという声はよく聞かれる。そんななか今回「MERY」が打ち出したのは、WEBでは伝えきれない魅力を雑誌で伝え、雑誌だけでは難しいアイテムの購入をWEB上で行うという雑誌とWEBの連携だ。ユーザーの手元に届く情報が多様化し、増加しているなか、1人のユーザーに対して様々な見せ方で魅力を伝えるという発想が必要だということを、このファッション誌「MERY」の人気ぶりから感じる。