【比較してみた】楽天・Amazon「学割プラン」どっちが得?

ECのミカタ編集部

KDDI・docomo・ソフトバンクから見る「学割」

「学割」というと、テレビCMでもよく見かける携帯電話会社の「学割」が印象強いのではないだろうか。特に、KDDI株式会社(以下、KDDI)、株式会社NTTドコモ(以下、NTTドコモ)、ソフトバンクグループ株式会社(以下、ソフトバンク)の大手3社は、人気芸能人を起用したインパクトのあるCMで「学割」を大きく宣伝し、若年層の顧客獲得に接戦を繰り広げている。

各社が展開する「学割」のサービスは基本的に25歳以下の学生を対象としており、各社様々な特典を設けている。「学割」のサービスが充実しだしたのも、携帯電話の普及が若年層にまで及ぶようになったことが背景にあるのだろう。

若年層にまで携帯電話を所持させることが当たり前になったのはいつからだろうか。考えてみると、2006年ごろに「子供携帯」なるものが販売され始めたが、そのころはようやく中学生がちらほら携帯電話を所持し始めた時代であった。子供の安心安全を考え販売が開始された「子供携帯」は、若年層が携帯電話を所持するきっかけとなったのではないだろうか。

それから現在まで、若年層への携帯電話のニーズはどんどん高まっていくばかりだ。そのため、「学割」プランは学生にとっても必要なものとなり、また、携帯電話会社にとっても、「学割」プランが若年層の顧客獲得施策として定着したのだろう。

そうして携帯電話が若年層の手に渡ると、今度は携帯電話で手軽に楽しめるECサイトの利用者の中に若年層が増加してくる。そうなってくると、各EC企業も若年層を顧客として獲得するチャンスを目の前に黙ってはいない。

楽天・Amazonも?モールが提供する学割プランとは

3月24日(木)に、楽天株式会社(以下、楽天)が、満15歳から25歳の学生限定の会員プログラム「楽天学割」の提供を開始した。ついに、楽天までもが若年層の顧客を獲得するため動き出した。しかし、楽天よりもずっと前に、ECにおける「学割」プランを打ち出していた企業が存在するのをご存じだろうか。

もう利用している方も多いかもしれないが、Amazon.co.jp(以下、Amazon)も4年前の2012年8月30日から「Amazon Student」という学生のための会員制プログラムを開始している。楽天、Amazon両社のサービス詳細が以下の通り。

まず、楽天は9つの事業からサービスを展開しているが、楽天カードへのポイント付与をメインに各サービスを提供しているのがわかる。そして、通常の楽天カードとは別に学生専用の「楽天カード アカデミー」というクレジットカードも存在するのには驚く。楽天にとって「楽天カード」がいかに重要なのかが見て取れる。また、「楽天」という企業の多岐に渡る事業を活かし、トラベルやビューティなど様々なカテゴリーにおいてサービスが展開されているのも、楽天だから実現できることで面白い。

そしてAmazonは、ポイントよりも、例えば「Kindle本が毎月1冊無料」など、サービスの充実で勝負している。Amazonに関しては、楽天よりも年会費が少し高い割に、提供されるサービスの数が楽天よりも多い。サービスの質も全く負けることなく、「友達紹介特典」など、学生の会員獲得施策がしっかり練られているのがわかる。

学生である消費者は、2社サービスを見比べ、どちらが自分にとって利用しやすいサービスだと感じるだろうか。楽天・Amazonどちらも、個性を全面に打ち出したサービス展開で消費者を全く飽きさせない。モールもそうであるが、若年層を顧客として獲得したい店舗も、モールに出店する際には無視できない両社サービスなのではないだろうか。


※比較表をご覧になりたい方はこちらまで(Amazon・楽天比較表https://goo.gl/piYySZ)


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