【朝刊】ヤマト運輸記者会見、語ってもいいですか?

ECのミカタ編集部

 GWが終わり、最初の金曜日を迎えます。この5日間、皆さんどのようにお過ごしでしたか?私は遅めの母の日のプレゼントを、ECサイトで購入し、実家の母親に送りました。ちなみに今年はカーネーションではなく、ガーベラの花束を贈ってみましたよ。さて、今週も様々なEC業界に関するニュースがありましたが、皆さんはどんなニュースが気になりましたか?

ヤマトとネオポスト”Packcity Japan株式会社”設立

 一昨日開かれた、フランスで郵便事業における実績をもつネオポスト傘下のネオポストシッピングと、ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)による記者会見に行き、速報で記事をあげさせてもらった。

 どういった内容の記者会見かというと、合弁会社「Packcity Japan株式会社(以下、Packcity Japan)」が設立され、オープン型宅配ロッカー「PUDO station(Pick Up & Drop Off station)」の国内導入が始まるとの発表だった。

 新しい会社の誕生をこの目で目撃し、私はヤマト運輸が物流業界にもたらしたことの大きさを感じた。Packcity Japan設立の背景には、ヤマト運輸による物流業界内への働きかけがあったのだ。どういうことかと言うと、「PUDO station」は、一度でお客様に受け取ってもらうことができなかった”再配達”の荷物を、配達員が預けることができる宅配ロッカーなのだが、預けられる荷物はヤマト運輸の荷物のみならず、他会社の佐川急便株式会社や日本郵便株式会社などの荷物も預けることができるのだ。

 つまり、今まではA社の宅配ロッカーであればA社の荷物だけ預けられたものを、「PUDO station」であればB社もC社も荷物を預けられる。そうして各々の会社がスペースを共有することで無駄がなくなり、利用するお客様にとっても利便性が向上する。お客様が利用しやすい環境を整えることを第一に考え、”再配達”を物流業界全体で手を取り合って解消していかなければならないと立ち上がったヤマト運輸の情熱が伝わってきた。

 個人の意見だが、私は、ECにおいて物流が最も重要なのではないかと感じている。なぜなら、EC店舗とお客様をつないでいるのは、何を言おうと物流の力だからだ。

 そして最近では、EC業界においても、他の業界においても、ロボットが人間の仕事を代わりに担うシーンが見られるようになってきたが、たとえドローンが進化しても、顔を合わせて荷物を届ける配送業務に関しては、私は人間にしか行えないと思っている。なぜなら、物流が果たす役割はただ配送を行うということではなく、顔を合わせることでコミュニケーションに繋がると捉えられるからだ。

 なので、物流人口が減少傾向にあっても、そうした人の手による配送業務は衰退してほしくないと、個人的に思うのだ。だからこそ、物流業界にかかる負荷を減らし、より良い環境で物流業界の未来を築いていってほしい。その一歩として、今回のヤマト運輸の取り組みは、物流業界にとって大きな転換期を迎えるきっかけとなったのではないだろうか。

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