2016年お中元のEC比較、伊勢丹/髙島屋/大丸松坂屋編

ECのミカタ編集部

日に日に暑さの増す頃、早くもお中元商戦がスタート。特にECでは早いスタート傾向だ。お中元の時期は東日本では7月初め〜15日、西日本では8月初め〜15日とされているが、全国的には7月15日が標準とされている。実店舗では6月に入ると共に本格化するお中元商戦。早めのスタートを切って、6月を盛り上げたいところ。参考になるのが、やはりお中元と言えば百貨店。大手百貨店3社のオンラインストアを比較し、今年の傾向や効果的な戦略を考えた。
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伊勢丹、髙島屋、大丸松坂屋、大手百貨店3社のECの特徴

伊勢丹、髙島屋、大丸松坂屋、大手百貨店3社のECの特徴

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 上図は、2016年のお中元について、伊勢丹・髙島屋・大丸松坂屋の特設サイトの特徴をまとめたもの。お中元というと定番モノのイメージがあったが、最近ではライフスタイルと共に多様化してきたニーズを踏まえて、さまざまな切り口から選べるようになっている。全体的に、価格帯で選ぶというのももちろんあるが、それよりもテーマや目的などで選べるような見せ方に注力されている。

 また、百貨店のお中元というと、正直どこも似たようなイメージがあるかもしれないが、今回の3社を比べてみると、コラボ品や限定品、スタッフのおすすめなど、そこでしか買えないモノを意識しているように見える。また、オンラインストア限定の商品や特典なども用意されている。

 お中元は、お世話になった人への感謝の気持ちを表すもの。仕事関係で贈ることも多いため、ある意味品格が必要とされる。さらに、定番商品はもちろん必要だが、相手のことを考えたオリジナリティ、バリエーションというのも好まれる傾向にあるようだ。また、最近はより気軽な贈り方も出てきているようで、低価格帯の品物も需要があるようだ。

贈りたいものは、本当にもらって嬉しい?

 お中元の贈り手と受け手のニーズについて、大丸東京店が興味深い調査結果を発表した(5月25日)。これは2016年4月29日~5月1日に、大丸東京店のメール会員約66,550名にアンケートを実施したもので(回答343名)、贈りたいものと贈られたいものそれぞれのランキングが出された。このうち、贈られたいものランキングと贈りたいものとのギャップを表したものが、上図だ。ちなみに贈りたいもの・贈られたいもの両者のランキング結果は、お中元商戦が本格スタートする6月1日(水)10時に、大丸東京店12階レストランフロアに登場する予定だ。

 上図を見てみると、一番ギャップの大きいお中元商品が「カタログギフト」だ。贈られたいものとしてはカタログギフトの需要は高いが、贈りたいものとしては需要に対して低い順位となっている。とはいえ、贈る側からすれば受け手のことをいろいろ考えて選んだ商品を贈りたい気持ちもある。また、受け手も贈り手によって、あるいは実際に受け取ると、このアンケートとは違う結果になることもあるだろう。そういった贈り手、受け手のニーズを踏まえて、売り手は商品選びや見せ方を考える必要がある。特にECサイトにおいては、直接の説明や手にとっての比較ができない分、その違いをはっきりと表現することを意識すべきだろう。


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