２社と提携で「買取サービス」再開

　総合オンラインショッピングストアの Amazon.co.jp （以下、Amazon）は、6 月 23 日より、株式会社リコマース（以下「リコマース社」）、および 株式会社マーケットエンタープライズ（以下「マーケットエンタープライズ社」）による「買取サービス」の開始を発表した。

　Amazonの「買取サービス」は今年4月に一度終了が発表され（https://goo.gl/7qkkbP）、その後「終了」ではなく「一時休止」であることが追加で発表された（https://goo.gl/hxZdCo）。当時配送料の改定が行われたばかりであり、非常に話題となった。

Amazon買取サービス一時休止の案内

パワーアップしたAmazon「買取サービス」、どこが変わった？

　「買取サービス」は手持ちの商品を1点から手軽に申し込める無料のサービスであるが、新たにスタートした「買取サービス」では従来の本やCD、DVD、ゲームソフトのほか、家電製品やカメラ、ＡＶ機器、携帯電話、パソコン、タブレット、玩具、楽器、スポ ーツ用品、バッグ、腕時計など買取対象となるカテゴリーが大幅に広がった。

　また、宅配買取に加え出張買取が新たに追加され、ユーザーの買取申し込みの選択肢が増える事になる。宅配買取では、売りたい商品を宅配キット（無償）を使い、箱に詰めて送る事で簡単に利用できる。買取価格はウェブサイトで買取価格リストで調べることが可能となる。またまとめて箱に詰めて送り、見積もりや買取を依頼することも可能だ。

　また、出張買取では、箱詰めが難しい商品や大型の商品も自宅で受け渡すこともできるため、梱包が不要だ。いずれの買取サービスも集荷、 返送は無料。なお、両サービスとも Amazon ログイン＆ペイメントの対象となっているため、Amazon.co.jp のアカウントを使って簡単に申し込む事ができる。

　申し込んだ商品は、宅配買取ではリコマース社への到着から 72 時間以内に、また出張買取で はマーケットエンタープライズ社が自宅まで出張し、その場で買取金額を査定する。

　買取手続きの完了後には、買取金額に相当する Amazon ギフト券が、ユーザーの Amazon アカウントを作成する際に使用したＥメールアドレス宛に速やかに送られる。

　好評であったサービスの再開という事で、Amazonユーザーにとって朗報であるが、リコマース社とマーケットエンタープライズ社との提携によってさらにパワーアップしたという事で、新たな「買取サービス」ユーザーを招くための門戸を開く事になる。

　また、自宅で商品を購入できるのがECの強みであるが、Amazon以外のモールもリユースを行っているところはある。Amazonが「リユース」についてさらに強化するという事で、他のモールはもちろんの事、リユース業を行っている他の事業者の動向も気になるところである。