EC業界News1週間まとめ〜メルカリとヤマト連携、@cosmeに見る時流

石郷“145”マナブ(編集長)

6/19〜6/25のNewsをギュギュっとまとめました!

こんにちは。メディア編集部石郷です。
iPadProを買いました。Applepenも一緒に。これがかなりの有能さん。鉛筆やボールペンで書いているのと同じ感覚。すごいです。

さて、今週、注目されたニュースはこちら。

ポンパレモールからTmall Global(天猫国際)、出品可に
https://ecnomikata.com/ecnews/9649/
【速報】「らくらくメルカリ便」が進化!自宅に居ながら発送?
https://ecnomikata.com/ecnews/9619/
注目の越境EC市場「フィリピン」最新情報まとめ
https://www.ecnomikata.com/ecnews/9703/
EC市場規模13兆円、基盤となる日本市場動向とは?【経済産業省調べ】
https://ecnomikata.com/ecnews/9599/
【速報】BカートASPのDaiとヤマト決済が連携
https://www.ecnomikata.com/ecnews/9679/
特別企画:ASPカートが見据えるECの未来【CARTSTAR編】【ECのミカタ】
https://ecnomikata.com/ecnews/9335/

「らくらくメルカリ便」が進化!

ヤマト運輸がメルカリで販売しやすい環境を提供

 今週、話題になったニュースとして、「らくらくメルカリ便」の進化があげられます。要は、家まで集荷に来てくれるというわけで、いいなと思ったら、すぐに出荷できちゃう。金額については、宅急便コンパクト:410円(380円)宅急便60サイズ:630円(600円)宅急便80サイズ:730円(700円)宅急便100サイズ:930円(900円)宅急便120サイズ:1,030円(1,000円)宅急便160サイズ:1,530円(1,500円)。金額は税込みです。参考までに、カッコ内は持ち込み時の料金だから、若干割高になるんですね。ちなみに「宅急便コンパクト」の場合、別途専用BOX(税込65円)で購入する必要があります。

 随分、企業でネット通販がやっているのと、それほど変わらないことが、フリマアプリでできるようになっています。それだけネットを使う売買の敷居が低くなり、利便性が向上していると言えます。これを見ていると、ネット通販を始めたいという人って結構いると思うのですが、最初はまずはメルカリでやればいいと思うのです。

考えるに、ネット通販で最初におけるつまづきは、集客です。その点、メルカリは多くの集客をしてくれている土壌があるので、商品さえハマれば、買ってくれる。買ってくれることで初めて、配送料はどのくらいか、箱代はどのくらいか、そういうことを考え、今回いくらで売ったら、自分の考えるお金がどの程度、入ってくるのか、考えるようになります。ここは商売をする上での原点です。それをやって、商売の感覚を育ててから、楽天、ヤフー、Amazonといったサービスに取り組み始めるという人、結構いるんじゃないかと思ってみたりもします。

越境ECに取り組む前に、国を知る

 フィリピンのまとめ記事もよく読まれました。フィリピンって面白くて、メトロマニラというごく一部の地域のみが発展しているんです。その場所にいる人の数は2200万人で、世界第5位の大都市圏というのだから驚きです。とはいえ、ネット通販が栄えているか、というとそこまでではない。ひとえに、現時点においては、まだまだ通販のインフラが整っていないんですね。

 じゃあ関係ないかと片付けてしまっていいのかというとそうではない。ただ、我々が注目すべきなのは、東南アジアの中でも、識字率は93.9%と高く、英語でのコールセンター事業の展開など、オフショア開発の拠点として、発展を遂げているという点にあります。中国一辺倒だったところから、その環境も少しずつ変化している事を認識しなきゃいけないって事なのかなと思います。

改めて、ネット通販の可能性は、ということになると思いますが、今後においては、ネット通販も盛んになると思います。今、この国の影響力を持つ存在として、ハロハロアライアンスという、経済圏の存在は意識しておきたいです。ハロハロモールというネットのショッピングモールを起点として、不動産など数々の事業を形成しています。

 なぜこれほどいろんな事業を形成しているのかと思っていましたが、先ほど話したように、ネット通販って、まず物流網がしっかりしていて、決済の環境も整っていて、生活の基盤が、整っている事が大事なんですよね。ショッピングモール以外のインフラを整備する事で、結果、自らのブランド認知とネット通販のインフラ整備をさせるベースにもなるでしょう。そこで、いよいよ本丸のモールをしっかりと根付かせていく事で、ようやく一つの完成形をそこに見る事ができるように思います。

 また、ハロハロアライアンスは、経済産業省の「クールジャパン・ビジネスマッチンググランプリ」で優勝していることもあり、日本国も、この動きには一目置いています。どこの国とかの問題ではなく、ボーダレスな世の中で、自分たちは何をどこの国とやっていくか、そこを考える局面に近づいているように思います。

@cosmeベストコスメアワード商品、高評価の理由

 続いて、話題を集めたのは、@cosmeによる上半期のベストコスメアワードが発表された件です。これは、@cosmeメンバーから投稿されたクチコミをもとに、大賞と42カテゴリを発表したもの。大事なのは、売れているということだけでなく、“みんなの支持を得ている旬のコスメ”であるということです。この辺は、広告宣伝に左右されることなく、お客様が選ぶ「いいもの」を拾い上げるという意味で、ネットの特性を生かした生身の声だと思います。

 非常にこれが興味深くて、例えば、選ばれた商品の一つで『RMK リップジェリーグロス』があります。それが顕著に表れている商品です。@cosmeによれば、実は同サイトの商品登録数で言えば、2013年以降、リップグロスのほうが最近、減少傾向にあり、むしろ口紅のほうが2012年から増えているらしいんです。

 それなのに『RMK リップジェリーグロス』は売れている。ということは、それだけ消費者の心をつかむ何かがあるというわけです。実際、この商品は、昨年末に発売されたものであり、特徴としては、スプーン型スパチュラが新たに採用されていて、リップにフィットし、使い心地において、ストレスフリーなのだという。RMKの企業努力によるところもあるのかなと思いました。それ以外にも、十人十色と言いますが、全11色で種類豊富にして、個々の女性への細やかな配慮と、自分らしさを演出できる品揃えも評価に影響しているでしょう。

 また、口コミから気になる今後の傾向も見て取れます。今、夏に向け、UVケアやデオドラント・制汗剤の商品が続々新登場しています。UVケアは年々進化の著しい分野で、アワードを見るに、日焼け止め部門の1位と2位は『アネッサ エッセンスUV アクアブースター』と『ベネフィーク ディープブロックエッセンス (UV&IR)』となっています。これらの商品は、UV-B(紫外線B波)の防止効果を表す目安の数値であるSPFが高く、うるおいたっぷりの使い心地が、好評価に繋がっています。他、制汗剤では『Ban 汗ブロックロールオン プレミアムラベル』が1位になっています。これは、汗の匂いにとどまらず、ワキ汗自体をブロックするという商品です。これを見る限りにおいては、夏に重宝するコスメは、より高機能の商品に関心が集まっていることがわかります。

次のページでは小さな店に可能性をもたらすBカート&ヤマトの連携について

BカートASPは小さな店にチャンスを。BtoBの新たな時代を切り開く

BカートASPは、BtoBに主に特化したカートサービスで、そこにヤマトフィナンシャルのクロネコあんしん決済サービスができるということがニュースになりました。クロネコあんしん決済サービスを展開する事で、どんなメリットがあるのか、店にとってみれば、比較的簡単に掛け払いが導入できるので、注文の度に現金を用意する手間が無くなるわけです。

つまり、メーカー側が商品の卸先である店の売上を「幾ら以上でなければ、掛売りができない」としていたりする場合、店はその売り上げに至らない限り、延々、掛売りにする事ができないまま、代引きか銀行振込み確認後、商品の出荷のような形で商品を仕入れなければいけない。これではコストも時間もかかるわけで、他の店舗との競争に負けてしまいます。

また、後払い決済などもできるようになれば、ますます商売の停滞が起こりづらく、店にとっては大きい。ヤマトが入る事により、この動き自体が、店にもたらすメリットも大きいわけです。

もうひとつ言えるのは、実店舗が特にそうですが、ネット通販の店舗でも、いまだファックスで発注するといったやりとりが少なくなかった中で、随分、ネットを活用する店舗が増えてきたということでもあります。それだけの市場の伸び代があるからこそ、ヤマトもここに着目したということになります。これも時代の流れを感じさせる動きなのではないかと思いまして、ここで取り上げた次第です。

最後になりますが、6月の中旬から「ECのミカタ転職」というものが始まっています。こちらは、よく聞かれるので、簡単にご説明しますと、人材紹介のサイトであり、同サイトには人材に関するデータがあるので、今、人材を必要とされている店舗においては、お問い合わせいただければ、条件など、ありますが、ご紹介できるというものになります。

思うに、僕らは店舗のお話を伺っていて、より良きシステムやツールを入れるだけでなく、そのシステムを動かす人材も探しているという声をよく耳にしますので、ぜひ、そんな方はうちの問い合わせてみてはいかがでしょうか。

というわけで、今週はこのへんで。どうか笑顔あふれる一週間でありますよう。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ(編集長)

ECのミカタ 編集長。キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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