広がる不正に対応、BASE「不正決済保証」導入へ
「不正決済保証App」で店舗の損失を補填
BASE株式会社(以下、BASE)とイーディフェンダーズ株式会社(以下、イーディフェンダーズ)が提携し、「BASE」のオーナー向けに不正な決済による被害を保証する「不正決済保証App」の提供が開始された。
今回、「不正決済保証App」が提供される背景には、EC市場の拡大とともに不正利用のリスクが増加傾向にあることが挙げられる。実際に日本クレジットカード協会の調べでは日本国内における不正利用の被害額は、顕在化した事案だけでも2014年実績で100億円を超えているのだ。特にインターネット上での「番号盗用」が急増しているほか、巧妙な手口による様々な不正被害が発生しており、世界的に大きな社会問題となっている。
EC市場で起こる不正についてこちらでも解説しています
→https://ecnomikata.com/ecnews/8788/
クレジットカードの名義人以外の第三者が不正に決済を行った場合には、チャージバックと呼ばれる利用代金の売上の取り消しが行われる。 このチャージバックにより、不正に利用されてしまったクレジットカードの持ち主の被害は保証される一方、EC店舗はその分の不利益を被ることになるのだ。今回BASEより「不正決済保証App」が提供されたことで、EC店舗においても不正利用の損失が補填され、リスクを抑えた形で商品を販売できるようになった。
BASEと言えば、簡単にEC店舗の構築ができるサービスとして人気を集めているが、その取引の際、トラブルに巻き込まれる可能性もゼロではない。「不正決済保証App」は被害を最小限に抑えるサービスとして、店舗の規模を問わず導入メリットの大きなサービスと言えるだろう。
BASEの始め方はこちら
→https://ecnomikata.com/ecnews/9413/
本来、決済の不正利用はあってはいけないことであり、損失が補填されれば気にしなくてもよいという問題ではない。しかし、EC店舗を運営して行くうえで、売上や利益をしっかり出すことが最優先であることは言うまでもないだろう。自店の商品の価値をしっかり守るという意味でも、不正利用への対策は必須であり、各店舗が取り組んでいくべき問題のように思う。