VRとECの関係~セブンネットショッピング~

ECのミカタ編集部

セブン&アイ各企業の商品が集結「オムニ7」とは

 株式会社セブンネットショッピングは、自社の通販サイト「セブンネットショッピング」にて、7月1日(金)から、セブンネット限定VRコンテンツ/ゴーグル付き商品の販売を開始する。

 「セブンネットショッピング」は、「イトーヨーカドネット通販」「アカチャンホンポネット通販」など、セブン&アイグループ各企業のありとあらゆる商品が集まった総合通販サイト「omni7(オムニ7)」に属しており、セブンイレブンにて注文商品を受け取ることで送料が無料になることは最大の特徴だ。

 今回「セブンネットショッピング」は、サイト内に「VR(バーチャルリアリティ)」を特集したページを設け、「そもそもVRとはどういったものなのか?」というような基礎情報を掲載しVRへの認知を深めるとともに、7月1日(金)より販売される商品の利用方法を紹介している。

 第一弾として販売されるVRコンテンツには、どのようなものがあるのだろうか。

スマホで楽しむVRコンテンツ

スマホで楽しむVRコンテンツ「GATE BOX」組み立て方

 まず、今回販売されるコンテンツを再生するには、スマートフォン向けVRコンテンツ再生アプリ「VR GATEWAY」をダウンロードし、スマートフォンを専用ゴーグル「GATEBOX」にスマートフォンをセットすることで閲覧できる。

 販売されるVRコンテンツ第一弾の3商品は以下の通り。

①小林豊「恋するスイーツレシピ ~今宵、二度君は心を盗まれる~」
②仮面ライダーGIRLS「Rush N’ Crash/Movin' On」
③ボウリング・マガジン 2016年8月号

 第一弾のコンテンツのラインナップを見てもわかるように、VRは様々なジャンルの映像への需要がある。そして、利用者のVRに対する注目度も最近になって益々高くなってきており、従来であればイベント会場でしか見かけることのなかったVRヘッドセットも今では一般利用者でも購入することができたり、インターネット上でVRの映像を見かける機会が増えている。

 そうして実際にVRへの注目が高まっているなかで、世間一般の人々は、VRでどのようなコンテンツを楽しみたいと考えており、EC業界ではVRをどのように活かすことができるのだろうか。

VRとECの関係性とは

 動画マーケティングを支援する株式会社Viibarが、20代〜60代までの男女1,207名を対象に行った、VRに関する調査をまとめた記事はご覧になっていただけただろうか。(https://ecnomikata.com/ecnews/9465/)記事では、一般の人々がどのような機会にどのようなコンテンツのVRを利用したのか集計されたデータを公開している。

VRで体験したいコンテンツ

 そして本調査では、「体験したいVRコンテンツ」についても集計しており、上の表を見るとVRで体験したいコンテンツの1位には「観光」、飛んで5位には「ショッピング」と、EC業界にも活用できるジャンルがランクインを果たしている。つまり、利用者は敢えて時間を作らないと体験できないことの情報を、VRを利用してよりリアルに収集したいと考えているのではないだろうか。

 この結果から、ECサイトでの商品やサービスの見せ方が変わってくる可能性を期待することもできるだろう。今後、EC事業者がより正確な情報を発信する手段として気軽にVRを用いることができる時代に突入するかもしれない。そして、消費者にとっては、VRが用いられたECサイトを利用することが当たり前になるかもしれないということをにおわせている。

 EC業界がVRによって新たなステージへと進もうとしているこの流れは、抑えておくべきではないだろうか。


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