ロボットによる接客の実現!KPI新店舗オープン!

ECのミカタ編集部

接客も試着もついに画面越しで!

自社製品開発から海外商品の輸入・販売、テニススクール運営までテニスを愛する人たちをサポートしてきたケイ・プロジェクトインターナショナル株式会社(以下、KPI)は東京都渋谷区にテニスショップ「KPI」を本日3月1日にオープンした。

オープンに伴って当店舗では、”Double”(ダブル)そして”KUBI”(クビ)という、ネットで買い物をしたいという顧客の変わりに店内を動き回る分身ロボットを導入し、更にモニターの前に立ちワンタッチすれば服を着たまま早着替えができる”Virtual Fashion”をとりいれた。

近未来!分身ロボットとは

この”Double”そして”KUBI”という分身ロボットというのが見た目からしてもかなりインパクトのあるロボットなのだが、その姿に負けない魅力的な機能をもっているのだ。このロボットは、顧客が直接実店舗までわざわざ買い物に行かなくても自宅のインターネットから分身ロボットにアクセスすることで、顧客が自宅にいながらでも店内を歩き回っているような感覚を味わえることを再現した。

更に顧客がインターネットを介してこの分身ロボットから店員に話しかければ、実際の商品を手に持ちながら細かい機能の差を聞くことや、「他の色がみたい」「同じ価格帯のラケットがみたい」といった顧客の希望をリアルタイムで受け付けることができる。オンライン上で買い物をする際にどうしても気になるのが、注文時に画面上で見たイメージと、実際に買った実物との差だ。ネットショッピングをしたことがある人なら、注文商品の差に驚いたことが少なくとも1回はあるのではないだろうか。分身ロボットを導入し、店員と商品を画面越しに見ながら会話をすることによって、その差をなくすことは大いに期待できるはずだ。

バーチャル試着とは

バーチャル試着とは

店内に”Virtual Fashion”を導入することによって、顧客は「モニターで試着」ができるので、わざわざ試着室に並び、何着も着替える必要がなくなる。個人的な意見なのだが、筆者は実店舗に買い物に行ったとき、試着室を利用するのに躊躇いがある。何故かというと、試着室を利用し終えた後に、どうしても、試着した服を買わなければいけないような気がしてしまうのだ。なので、筆者はほとんど試着室は利用しない。しかし、この”Virtual Fashion”があれば、試着室を利用しなくても、気軽にバーチャル試着ができるので、筆者のように試着室を利用することに少しでも躊躇いがある方ならば、かなり画期的なシステムに感じることだろう。

また、”Virtual Fashion”利用者はインターネットユーザー1080人に対しての2%と少ないが、利用後の購入者は3人に2人は購入しており、また「バーチャル試着」を再度利用してみたいと思うか聞いたところ、76.2%はまた利用してみたいという結果が実際に出ている(コムリサーチ)。店舗側にとっても、メリットがあることは目に見えているのだ。

WEB接客のヒント

ついに接客までもが、ロボットによって行われる時代になった。時代の流れとともに、消費者のニーズも変化し、買い物の形も変わる。そして、忙しい現代人にとって時間は財産であるため、顧客が商品をほしいと思ったときにすぐ提供できる環境を整えることで、多くの顧客から支持を得られるのではないだろうか。今回紹介した、KPIの店舗戦略についても、その環境が分身ロボットの導入によって整えられている。

また、”Virtual Fashion”については、過去に当サイトでも掲載した「楽天市場、バーチャル試着サービスの試験提供を開始」の記事で、株式会社楽天も自社が展開する楽天市場でバーチャル試着のサービスを開始したと伝えたが、これから更にバーチャル試着を導入する店舗が増えるだろう。そんな時に、いかに他店舗と差別化を図ったサービスが展開できるかが、今後の店舗の発展に影響してくるのではないだろうか。


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