創立100年に向け”ヤマトグループ総合研究所”設立

ECのミカタ編集部

ヤマト、日本の問題に立ち向かえ!

ヤマトホールディングス株式会社(以下、ヤマトホールディングス)は、 2016 年 4 月 1 日に「一般社団法人 ヤマトグループ総合研究所」(以下、ヤマトグループ総合研究所)を設立したことを、発表した。

今回のヤマトグループ総合研究所設立の背景は、日本の社会的課題解決のためだと言う。日本は現在世界有数の経済大国である。しかし裏側には少子高齢化・地方過疎化・環境・医療・教育・ 福祉等、大変多くの問題を抱えている。これらを解決するべく、今回ヤマトホールディングスは立ち上がったのだ。

配送の強みを活かす

また今回の設立は、2019年に創業100周年を迎えることが大きなきっかけになっている。100周年への感謝を込めて社会的課題をこれまで事業の軸としてきた「物流」をさらに進化・発展させることで解決し、日本の豊かな社会というものをヤマトグループ総合研究所を通して実現しようとしているのだ。

実現するにあたって今一度配達というものを考えていただきたい。ネットショップ店舗は購入者に直接商品を届けるのは現実的に難しい。しかし配達業者はネットで購入した商品を楽しみに待つエンドユーザーに直接手渡すことが出来る。エンドユーザーの喜ぶ顔を直接見てきたヤマトだからこその強みを活かす時が来たのではないだろうか。

ヤマトグループ総合研究所、3つの事業

ヤマトグループ総合研究所の事業は大きく分けて3つある。
①クロネコラボ
・問わず、政治・経済・産業等の領域横断的な調査分析。
・物流を切り口とした「生活・まちづくり」「産業」領域における新たな技術・ソリューションの研究開発。
②クロネコアカデミー
・社内外に対し経営者や経営の中核となる IT・財務等の専門職、グローバルリーダー等の人材育成を実施。
③クロネコアーカイブ
・ヤマトグループの歴史的史資料の収集・保管と、一般向けに 100 周年記念史料館・資料室の創設・運営。

運営は上智大学 経済学部教授の荒木氏を 専務理事に、早稲田大学 商学学術院教授の内田氏を理事に招聘する。そして様々な社会的課題に立ち向かっていくのだ。

設立にあたってヤマトホールディングスの社訓をご存知だろうか。

一、ヤマトは我なり
一、運送行為は委託者の意志の延長と知るべし
一、思想を堅実に礼節を重んずべし

ヤマトの社訓には、お客様(委託者)のこころを受け継ぎ、責任と誠意とまごころとをもって、迅速かつ正確に運び、お届けすることがある。真心を持って、人と接するヤマトらしさが垣間見える、取り組みだ。だからこそこのタイミングで日本の未来のためのヤマトグループ総合研究所を設立したのだと、筆者は感じる。

再度にはなるが2019年にはヤマトホールディングスは創業100年を迎える。1919年に会社創立。元々資本金10万円、トラック4台から始まった輸送事業は今や日本を支える存在になっている。これまでも物流業界に革命を起こしてきたが、記念すべき100周年はにとってもEC事業者にとって見逃せないものになるのではないだろうか。


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