ホークスが正式にヤフオク！でチケット販売

ヤフー株式会社（以下、Yahoo! JAPAN）は、福岡ソフトバンクホークス株式会社（以下、ホークス）協力のもと、「福岡 ヤフオク!ドーム」にて今年開催されるホークス主催のパ・リーグ公式戦およびセ・パ交流戦の一部観戦チケットを、オークション形式、価格変動形式にて販売する実証実験を行うことを発表した。

オークション形式のチケットは、 「ヤフオク！」を通じ、入札者によって価格が決定される仕組みで販売される。通常では入手が困難な超人気席種を3月22日より順次出品する（各試合10席程度予定）。

価格変動形式のチケットは、天候、リーグ内の順位、座席位置など複数のデータをシーズン中にリアルタイムで分析し、価格が決定される仕組みで販売される。販売は、シーズン途中の6月頃以降の試合のチケットから、Yahoo! JAPANが運営する電子チケットサービス「PassMarket」上で予定している。

チケットの発行については、オークション形式、価格変動形式ともに、電子チケットサービス「PassMarket」で行う。

ヤフオク！でチケットを買うことがホークス支援に？

野球のチケットは、例えば楽天株式会社の「楽天オークション」や、Twitterでの広告が目立つ株式会社フンザが運営する「チケットキャンプ」、そしてチケットストリート株式会社の「チケットストリート」など、「ヤフオク！」以外のオークションサイトでも「C to C」の取引きが行われてきた。

しかし今回、ホークスが「ヤフオク！」を通じて公式にチケットを販売することで、ファンは球団の利益に直結しないオークションサイトでチケットを購入するよりも、ホークスが直接出品している「ヤフオク！」からチケットを購入する方がホークスの利益となり、結果、ホークスを支援することにつながる。

このような、企業のサービスを通した球団支援の動きは、先週金曜日に発表された株式会社ディー・エヌ・エーの新プロジェクトの中でもみられた。（DeNA「横浜DeNAベイスターズ応援プロジェクト」発表！https://goo.gl/1r1cWZ）球団をもつ企業は、一般のお客様以外にも野球ファンをお客様として獲得できる。ファンにとっても、応援している野球チームを日々の生活を通して支援できることは嬉しいことではないだろうか。

今回の取り組みにより、興行主は人気に応じた適切な収益を獲得でき、一方で、生活者は人気のチケットを確実に入手しやすくなる。課題としては、チケット価格の高騰や、不正取引に転じてしまわないように対策が必要であるということ。

この課題はどのオークションサイトにとっても頭を悩ませるものだが、今回のようにYahoo!JAPANがチケット販売方法の可能性を模索し一歩踏み出した挑戦を行うことで、課題解決の糸口につながるか、注目である。