即実践!大賞店舗に学ぶ、カラーミーショップ大賞2016【後編】

 2016年5月13日(金)にGMOペパボ株式会社(以下、GMOペパボ)主催の「カラーミーショップ大賞2016」が開催され、会場は大きな盛り上がりを見せた。壇上に上がる受賞店舗の中には嬉し涙を見せたり、悔し涙を見せたり。それほどどの店舗もカラーミーショップ大賞に想いをかけてきたのだろう。後編はECのミカタ記者が受賞店舗に独自に取材をしたので、そのコメントを紹介していく。

カラーミーショップ大賞2016 特別取材
【前編】全国6万店から厳選の40店舗、全て見せます!
http://urx3.nu/tUeb

今年も開催!涙ありのカラーミーショップ大賞

 主催企業は、「モールには出店しない良い商品の店に“カラーミーショップ”を使ってもらいたい。そして商品を全国に発信して、ファンを付けていってほしい。」と語る。記者は今回受賞した店舗には多くのファンからのバックアップがあったと感じる。その証拠に審査基準の一つ、一般投票では全体で21万票を集めた。そしてこのイベントではファンがついている店舗を公平にジャッジすることができるのだ。

 今年で3回目を迎える「カラーミーショップ大賞」、今回もたくさんの笑顔が見受けられた。ひとつひとつの店舗がここまで来るためにたくさんのストーリーを生み出している。そんな受賞店舗にお話を伺った。

アイテムが優れている、ジャンル賞

アイテムが優れている、ジャンル賞写真:はたけのみかた さん

ジャンル賞<おやつ部門>受賞 MACHITOKI
渡辺幸治さん、渡辺サヨさん

 可愛くて美味しい、大好きな白玉をメインに扱ったネットショップは、自社で企画・デザインしたものを中心に扱っている。

 店舗を始めた経緯をお伺いすると、「2010年にポーランド陶器専門店としてネットショップを始めたが、デザイン業をやりたいという思いがあり、契約は残したままネットショップは閉店していた。その後、旧郵便局で文化財になっている建物で手紙の出せるショールーム兼カフェを始め、それと連動する形でネットショップを再開したのが3か月前。まさか受賞できるとは思わなかったが、これから発展させていきたい。」と語る。

ジャンル賞<フード部門>受賞 はたけのみかた
株式会社はたけのみかた 代表取締役 武村幸奈さん

 ネットショップを始めてからなんとまだ半年しか経っていないネットショップ「はたけのみかた」。お母さんが安心して子供に与えられるベビーフードが人気である。

 運営する上で大切にしていることは、「こだわった商品だからこそ大切な人に贈り物としても使って欲しい。運営する上でお客様が求めているもの、困っていることを見つけて、それを解決する商品を提供することを心がけている。今後は子育て全般に対応して、安心・安全の商品を提案していきたい」という。

それぞれの想いを胸に、特別賞

それぞれの想いを胸に、特別賞写真:bib-bab さん

優秀賞・特別賞<ベスト店長賞>受賞 わざわざ
代表 平田はる香さん

 パンと日用品など日常に欠かせない魅力的な商品を販売する「わざわざ」は、優秀賞と特別賞 <ベスト店長賞>のダブル受賞となった。

 ダブル受賞の理由として、「昨夏にサイト改装を行った。それまではオンラインとSNSが別々だったが、一つに情報発信をできるようにした。レスポンシブデザインで、最初はお客様に戸惑いもあったが、次第に慣れてくださり、SNSからオンラインへと新規流入も増えた。」と語る。そして今後は、在庫管理と、実店舗とオンラインの統合を改善していく予定だ。

特別賞<ベスト店長賞> bib-bab
グランマーマのお針箱 代表 松本久子さん

 ベビーグッズを販売するbib-bab 代表の松本久子さんはなんと60歳で起業されて今に至るという。よだれかけを中心に販売しており、商品のデザイン性が高く評価され口コミでお客様が耐えない。

 孫によだれかけを手作りしたのがbib-babの始めである。そこから7年後、今回の特別賞を受賞した。2年前から実店舗も展開しており、店舗を運営してよかったことは、という質問に対し「実店舗にてお客様の喜ぶ表情を直接見ることができて嬉しい。またネットでもメールにて『箱を開けて商品が可愛かったので飛び上がった。』や『キャー!という声が上がった。』など嬉しい声が届いている。これも頑張れる要因になっている。」と語った。

厳しい審査会を潜り抜けた、優秀賞

厳しい審査会を潜り抜けた、優秀賞写真:M&M 写真とデザインの資材部屋 さん

優秀賞受賞 M&M 写真とデザインの資材部屋
株式会社クレスト・デザイン 代表取締役社長 佐藤麻理さん

 他のネットショップと大きく異なる点がある。それはショップで扱っている商材が物ではない。ショップや教室や個人事業運営者が課題を解決するためのサービスをネットで販売しているのである。

 その気になる商材を伺ったところ「モノを売る店舗ではなく、スクール情報の発信、ブランディングやビジュアル表現の写真など、個人事業に必要なものを全て提供している。」と答えてくれた。また2月にサイトリニューアルを実施しており、コラムなどオウンドメディア型のサイトを意識しているそうだ。

優秀賞受賞 マアル
株式会社マアル 代表取締役 櫻木直美さん

 オーガニックコットン100%の肌着ショップである。アトピーになったのをきっかけにし生まれ、自社のオリジナル商品で揃えている。

 こだわりについてお伺いしたところ、「製造から自社で行っているので、商品に対する想いは大きい。そのこだわりある物をしっかりとお客様にお届けしていきたい。そのために商品の良さを言葉で伝えられるよう気をつけている。」と語った。ECというのはネットで完結し、実店舗のように商品を手に取ることはできない。だからこその“言葉”というものはECにおいて重要なポイントなのではないだろうか。


次のページにて大賞「びっくりカーテン」コメント記載!
すぐに実践できる、大賞を取った理由とは?

そして名誉ある・・・大賞!

そして名誉ある・・・大賞!写真:びっくりカーテン さん

大賞受賞 びっくりカーテン
株式会社ソレイユ 片岡幸美さん

 名誉ある大賞を受賞したのは、100サイズの中からぴったりのサイズを選ぶことができる既製カーテンの専門店である。実店舗以上のおもてなしを心掛けているとのこと。

 そんなびっくりカーテンの片岡さんに今年注力して行ったことをお伺いすると「今年は天然素材の良さを伝えることに注力してきた。従来カーテンは、無地やポリエステル素材のものではないと売れにくかった。だが、天然素材には、生地感や光の入り方など、ならではの良さがあり、それを伝えたい。」と答えてくれた。

 また、採寸・取付など独自のサービスを提供し、電話でのサポートも手厚くしておりお客様からの信頼はピカイチである。サイズが少し違うとカーテンというものが機能しなくなる可能性もある。しかしそんな商材だからこそお客様に信頼してもらえるようなおもてなしも充実される。顔を合わせることがないECサイトだからこそ接客を強化しているからこそ、店舗のファンを増やすことができているのだろう。話を伺って、びっくりカーテンの大賞受賞理由を肌で感じた、そんな気がする。

来場者には嬉しいお土産が。

来場者には嬉しいお土産が。

 「カラーミーショップ」を提供するイベント主催のGMOペパボ株式会社からお土産を頂いた。カラーミーショップを利用する店舗の商品だそうだ。

 気になる中身は、京都祇園 あのん の「あんぽーね」という和菓子である。十勝産小豆を使用した粒あんと、マスカルポーネチーズを香ばしい最中とともに頂く一品だ。

 GMOペパボがカラーミーショップを利用している店舗の商品をお土産として選んだのは、より店舗のファンを増やそうという試みだろう。編集部一同美味しく頂いた。

 会場の受賞店舗は皆、生き生きと語っていた。それぞれの店舗がこの日のためにそれぞれの想いを持って、運営をしてきたはずだ。日頃ネットの中であるが、汗水流して努力している店舗が平等な評価を受け受賞される場、自信を持って輝ける場、それが「カラーミーショップ大賞」である。そう、各店舗がたくさんのファンを引き連れて。来年の大賞はあなたかもしれない。