いざ、通販王国九州へ!CRM全国行脚の旅コラム(第2回)やずや様に伺ってきました。

【いざ、通販王国九州へ!CRM全国行脚の旅コラム】

第1回:本当の顧客満足を見つける!CRM全国行脚の旅コラム
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地元の皆様が猫のビルと呼ぶ、あのビルの正体は!?

その会社は、通販王国の福岡にある。多くの通販会社が集まる博多駅~天神・薬院周辺とは、一線を画すかのように福岡市の少し郊外、南区にある。那珂川という川のほとりに立つビルは、外見からしてかなりユニークで、ビルのあちこちに猫がついている。壁に猫がくっついていて、屋上からも猫がこちらをのぞいている。猫たちは笑顔である。入口の自動ドアを入ると、今度はロボットのネコと犬が出迎えてくれる。
「いらっしゃい、ワン、いらっしゃいませ、ニャオー!」という具合に。


何と出迎えてくれた方も、動物!のお名前。この通販王国の九州でも別格のおもてなし文化を取りしきっているCRMとプロモーション関連のマネージャー、ツルさんという方、お名前を聞いた時から既に期待感、ワクワクで、楽しみにしていた。
「鶴(さん)」というお名刺をいただくだけで、幸せな気分になるではないか!でも、通販のお電話なら、「はっ!、ツル?・・・えっ、漢字を教えてほしい」と受け答えが聞こえてくるのは幻聴だろうか?この会社はどの部署の方々もお客様からのお電話に対応される。総務部、場合によってはシステム部門もだって、いざとなったら、取締役がお電話対応されることもあるとのこと。


さて、この幸せな気分にさせてくれる鶴さんのご案内で社内を特別に見せていただいた。1Fは元々、従業員さん達のために、ホームシアターやらエクササイズ マシーンなどを置いていたらしい。そう言えば、現在は商談フロアーになっている1Fの片隅はホームバーになっていた。そのまま、上階へ上がって行くと、子供たちの声や赤ん坊の泣き声が聞こえるではないか!?そう、この会社は社内に保育園がある。鶴さんも2人のお子様と家族でご出勤されて、下のお子様は社内保育園へ、上のお子様はこの会社の前に来てくれる幼稚園バスに乗って通園されるらしい。

まだまだ終わらない!驚きと感動の数々とは!?

まだまだ終わらない!驚きと感動の数々とは!?

驚きの連続のまま、屋上へ案内していただく。保育園のお子達の洗濯物が陽光に照らされているビル屋上には砂場があり、社員さんが植えたオリーブの木もあり、きちんと緑化されている。たまにこの屋上でBBQパーティなどもされるらしい。このビルを第4ビルと称されているのだが、別のビルには社員食堂もあり、毎日手作りのランチがいただける。ちなみに、そのビルにも大きな招き猫が正面玄関に飾られている。
福岡のお祭り「博多どんたく」の出場にあたって、沿道のお店や人々の商売繁盛祈願をしながら踊ってパレードをしようと、ある時山車に「まねき猫」を起用したのがはじまり。お祭りがおわって、おめでたいまねき猫の飾りを本社ビルに飾ったところ、訪れる方や地域の皆様に「猫のビル」として親しまれるようになったとのこと。地域の方々に愛される会社を目指して、猫をキャラクター的な存在にされたらしい。

この会社の創業者が大切にした言葉、現在では大番頭さんがこう教えてくれる。

財を残すは下 事業を残すは中 人を残すは上 感動を残すは最上

お客様をもてなすには、まず社員さんたちを会社や経営者がもてなさないと、と涼しげな顔で、ただ熱い瞳で語る代表取締役社長の矢頭徹さん。もう一言、CRMで大切にされていることは、というこちらの愚問に、『「なくなったら困る」お客様にそういわれる会社であり続けたい』、と。
この会社の名前は、「やずや」という。


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