楽天SOY2位のタンスのゲンを支えたカスタマイズ自在の受発注システム「Zinsoku出荷」とは
楽天「ショップ・オブ・ザ・イヤー」を4年連続、また2018年は総合2位を獲得しているネットショップ「タンスのゲン」。急成長を遂げた理由は、お客様を第一に考えた戦略と、その戦略をシステムが支えたことにありました。代表取締役の橋爪 福寿氏とシステム開発部の江頭 恭子氏にお話を伺いました。
創業55年のタンスのゲン お客様を第一に考える経営姿勢
橋爪:タンスのゲンは1964年に私の父が創業した会社が元となっています。当時は婚礼品家具メーカーでしたが、卸の影響力が下がっていく中で、自分達も消費者と直接繋がりを持って商売をしていかないといけないと思い、小売にシフトしていきました。
ECは2002年から始めました。本店サイトはもちろん、楽天市場やアマゾンなど大手ECモールにも出店・出品しています。
私たちが常に心がけていることが「お客様目線」です。多くの人が似たようなことを考えているかと思いますが、自分達が最も意識できているという自負があります。商品写真一つ取っても、実店舗の接客よりクオリティの高い接客がECサイト上で行えるよう意識しています。
また、一部地域を除いて配送料は無料に設定しています。物流業界の人手不足や配送料の高騰はEC業界全体の課題だと思います。しかし、お客様に物流問題を理解してくださいとお願いするより、私たちが工夫を凝らして配送網を整備し、最適なルートを確保することの方がお客様の為になると考えています。
10年以上使い続けている受注管理ソフト『Zinsoku出荷』の強さ
橋爪:もちろん全てを自社努力で行うことは難しいでしょう。人員や時間など様々なコストが必要になってくるので現実的ではありません。そこで私達は、株式会社山本哲也さんが提供している『Zinsoku出荷』を導入しています。
2009年のまだまだこれから会社が成長していくという段階から、本社ビルを持てるようになった今も変わらず、活用しています。
当時抱えていた課題がまさに業務の合理化です。『Zinsoku出荷』 の前は楽天市場に出店している店長仲間から実際に使っているシステムを紹介してもらっていましたが、タンスのゲンには合いそうで合わない、というのが正直なところでした。
また会社が成長段階だった為、目標を常に高く持って行動していました。しかし、急激な成長にシステムが追いつかず、止まってしまうこともあり、このままでは良くないということで様々なツールを比較して、最終的に『Zinsoku出荷』を選びました 。
カスタマイズを増やすことで オンリーワンのシステムに
橋爪: 『Zinsoku出荷』は売上が100億円の時は300億円に、500億円の時には700億円に耐えられるような設定を企業の目標に合わせてその都度システムを改修してくれます。
タンスのゲンに導入しているシステムも10年前と今のシステムではやれることの幅も規模も全く違います。そのため無駄な人件費をかけることなく、少数精鋭で成長し続けることができました。
これほど機能が充実しているのはひとえに、山本さんのお気遣いがあってこそだと思います。毎週のように福岡に直接来ていただいて、江頭やその他の担当と密に情報交換を行い、システムに反映してくれています。
最もコストのかかる物流面でもトータルでサポートしていただけます。企業が成長すると委託倉庫が増えますが、その都度に倉庫側が必要としているデータ形式のテンプレ作成や商品データ、在庫管理を繋ぎ込んでもらっています。
また新しい拠点が増えると提携する配送会社も増えます。その際にコストを抑えながら、信頼できる配送会社を選定するのにも『Zinsoku出荷』の分析力は応用できるのです。会社経営をする上で、コスト削減は非常に大事なミッションです。この 10年間、様々な点で助けていただきました。
経営だけではなく現場の業務も合理化
江頭:現場の業務もかなり合理化されました。従来は当日中に出来なかった受注対応、メール対応は当日で終わるようになりました。受注とリンクする共有メーラーがZinsoku出荷に入っていますので、お客様から寄せられる質問に対しても、社員全員で共有するのはもちろん、 30種類近くのテンプレをシステムに連携してもらったのでCSの誰でも対応が可能です。
システムでできる事、システムでできない事をどんどん振り分けていけるので、戦略も非常に立てやすくなりました。今後は海外展開を目指し、各国のコンテナや税関のデータ、CSメインだったところを販売部、商品部と全社にさらに適用できるよう、山本さんと一緒に進めていければと思っています。
橋爪:現場の社員が働きやすくなり、コスト削減も可能になる。 そこで浮いた費用をお客様に還元する。この流れをしっかりと構築しつつ、会社がさらに成長するにはシステムで支えてもらうことが必須となってきます。今後も山本さんには様々なお願いを、高いレベルでさせていただくと思いますが、心配はしていません。山本さんならやってくれるというのはこの10年で十分にわかっています。
自社が成長段階にある企業や全国に拠点を持つEC企業様は一回相談してみるべきだと思います。 その企業専用のシステムに進化するので、自社の商材・規模に合わないということは有り得ません。
売り手市場ということは裏を返せば人手不足ということ。地方では特に顕著です。採用もしっかりと行いつつ、現場をいかに合理的に回すかも考えていかなければいけません。今は良くとも、将来的に多くの企業が直面すると思っています。
私達も山本さんと更なる合理化を目指したうえで、目標を達成できるよう日々の業務を行っていきます。 今後も山本さんとのお取り組みを前提条件とした上で様々な戦略を立てていきます。まだまだ会社は成長していかなければいけませんし、お客様にもっと喜んでいただける様に努力を続けていきます。