FBAは実際どれくらい安くなるのか。3PLと【利用料金】比較してみた
フルフィルメント by Amazon(以下、FBA)は、1月〜9月の間の在庫保管手数料の大幅値下げと、配送代行手数料のサイズ区分を業界標準に合わせる変更を行なった。
では、一般的な物流倉庫を利用して商品を顧客に配送した場合と比較したらどうなるのだろうか。ご存知の通り、輸送、商品配送などにかかるコストは上昇傾向にある。FBAにもその影響が出ているのではないか?と気になる事業者も多いだろう。
そこで今回はAmazonのFBAを活用した場合と、FBAを活用せず、一般的な物流倉庫を活用し商品を売った場合、どのくらいの差が出るのか検証してみた。これからFBAを利用しようと考えているEC事業者は確認しておくと良いだろう。
ここまで安くなるFBA
今回は食品を販売している事業者Aに協力してもらい、標準60サイズの商品を1ヶ月に1,000個出荷したと仮定し、一般的な倉庫とFBAで発生するおおよそのコストをそれぞれ計算した。
FBAの在庫保管手数料は下記の計算式で試算できるので、自社商品の利用料もすぐに計算できる。なお、今回A社の商品は18cm、13cm、18cmで計算した。
(いずれも1月〜9月、小型・大型の定義はAmazonの事業者向けヘルプページを確認されたい)
【小型商品】
5.070円x [商品サイズ(cm3)] / (10cmx10cmx10cm)x [保管日数] / [当月の日数]
【大型商品】
4.290円x[商品サイズ(cm3)]/(10cmx10cmx10cm)x [保管日数] / [当月の日数]
単位:円
実際にはFBAを使う場合はAmazonの物流拠点(FC)への納品コスト、FBAを使わない場合にはカスタマーサービスの費用などが別途かかるため、直接的な比較ではない。また、商材・サイズの違いなどで料金は変動する。それでも場合によってはこれほどの差が出るのかと驚く事業者も多いのではないか。
また、FBAサービスには、カスタマーサポートや返送対応が含まれているため、FBAは利便性が高く、業務全体の効率化にも役立つのではないだろうか。
おトクなFBA キャンペーンも
そして何より、FBAはAmazonが注力しているプログラムで、FBA対象商品にプライムマークが表示されるので売れやすいことも大きな特長だ。FBA対象商品は、購買意欲の高いAmazonプライム会員が利用できる配送特典(お急ぎ便、当日お急ぎ便、お届け日時指定便が使い放題となる)に対応しており、プライムマークが表示されるため、プライム会員の顧客が見つけやすくなっている。
さらに今、Amazonは【FBA新商品応援プロモーション】を期間限定で行っている。
2019年9月末日までに、今までAmazonに登録されたことのない商品をFBA対象商品として新たに登録すると、期限内はその商品の在庫保管手数料が無料になる。さらに、万一、売れなかった場合でも、在庫の返送・所有権の放棄手数料が期限内はすべて無料になるため、自社商品がFBAと相性がいいかのテストを行うことができるのだ。
年末商戦に向けて様々な施策を検討するにも良いだろう。ぜひこの機会にFBAを存分に活用してみてはいかがだろうか。
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