EC関連の知識人が集う『ECXtech』開催!業務効率化のその先へ

利根川 舞 [PR]

ECサイトの運営にはさまざまな業務があり、必要な知識は少なくない。しかし、カバー範囲が広い上にインターネットには情報が溢れかえっている。そこでオービットブイユージャパン株式会社(以下、オービットブイユージャパン社)は、ECに関する最新の知見やノウハウを共有できる場として『ECXtech』を開催。

第1回となる今回は「Shopify × ORBITVU」をテーマにトークセッションや『Photo Automation』を利用した業務改善事例などを元にトークが繰り広げられた。

業務を効率化した後に何をする?

業務を効率化した後に何をする?

オービットブイユージャパンが提供する『Photo Automation』は商品撮影から編集、加工までをワンストップで行えるソリューションだ。しかし、もちろん『Photo Automation』だけで業務は完結せず、EC事業者はさまざまなツールやサービスを利用することとなる。

「実際は一つのシステムで何でもできるわけじゃないんです。『Photo Automation』だけでなく、基幹システムやカートなどさまざまなサービスがある。我々もそうしたサービスベンダー同士で組んで、EC事業者さんを支援していることも多い」とプレゼンターを務めるオービットブイユージャパンの梅谷氏は語る。

そして、同じくプレゼンターを務めるコマースメディア株式会社の代表取締役 井澤 孝宏氏は次のように続ける。「ECって業務のカバー範囲がとても広い。その中での色々な知見を話せる場を作って行きたいよね、というのが開催の主旨です。今回が第1回なんですけど、第二回、第三回と色々なテーマでやっていこうと思っています。それぞれが課題を持ち寄ったりできる会にできればいいですね。」

『ECXtech』は「システム×システム」の可能性を探りながらも幅広いEC業界の情報を取り上げていくことで、EC事業者の知見を広めることも目的の一つだ。

テクニックを身につける前に知りたい越境EC成功のポイントとは?

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今回のテーマは「Shopify × ORBITVU」ということで、まず紹介されたのが『Photo Automation』とShopifyの連携機能だ。Shopifyを使用したサイトへ画像をアップロードするには2種類の方法がある。1つはオービットブイユージャパンのクラウドとShopifyを連携させる方法で、こちらは撮影したデータが自動でアップロードされる。もう1つはShopifyのアプリを経由してアップロードする方法で、手動でのアップロードが必要だが、どちらの場合も数分で商品を売れる状態にすることができた。

『Photo Automation』の簡便性が理解できたところで、その空いた時間をいかに活用するかということで、1人目のゲストとして世界へボカン株式会社(以下、世界へボカン)の 代表取締役 徳田 裕希氏が登壇した。越境ECに取り組む上で大切にすべきことや、昨今のトレンドについて語った。

世界へボカンでは、マーケティングリサーチから戦略立て、PRやリスティングなどを支援しており、多くのEC事業者を成功に導いている。

しかし徳田氏は「今、日本で売っているものを売ろうとして、売れるわけではない。売れないと思ったら、売れないとハッキリお伝えします。越境ECで負けてしまう理由は途中で辞めてしまうことですが、そこに意味のある時間をかけられるかが大切で、売れないものをひたすら売ろうとしても無意味ですし、売れるものをつくならければいけない」と越境ECの難易度の高さを語る。

ではどのようなEC事業者であれば成功へとつなげることができるのだろうか。

「同じプロダクトでも『利益が出ればいいや』という方と、プロダクトに対して想いがある人では差がつくんですよ。想いがサイトだったりとか戦略に反映されるので、そこが勝つ要因かなと思いますね」(徳田氏)。

業務の標準化で現場スタッフのスキルがアップ

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2人目のゲストとして呼び込まれたのは実際に『Photo Automation』を導入しフルフィルメントサービスを提供している株式会社AMSのEC事業本部 本部長 関徹也氏。

AMSのクライアントは99%がアパレル事業会社であり、年間130万カットにものぼるという商品撮影に加えて、採寸と商品コメントの作成、いわゆるささげ業務を行なっている。

「運用開始までの間に一番期待していたのはコスト削減っていうところだったんです。昨年の6月に導入し、1年ちょっと経ってみると、もちろんコストの部分は大きく寄与してくれて、大幅に圧縮できましたが、それ以上に良かったのが業務の標準化です」(関氏)。

アパレル商材が中心ということで、季節や日によってささげ業務の量には波があり、多い時には人海戦術でこなす一方で、業務が少ない時には人を持て余してしまうこともあったという。そこで『Photo Automation』を導入し、撮影業務内容を平準化。撮影業務以外の業務も対応できるように教育をし、現場スタッフの多能工化に成功した。その結果、『Photo Automation』導入以前は30〜40名でささげ業務に対応していたが、現在では平均して25名程で対応可能となったという。

そんな関氏に対して、オービットブイユージャパンの梅谷氏は「あまり褒めないでって言ったのにすごい褒めるからどうしようかと思いました(笑)でも一番聞きたいのは、オービットブイユーの機材に文句は無いの?っていうところです」と単刀直入な質問を投げかける。

「自動で撮影できたり、自動で回転させながら撮影できるのは魅力的ですね。ただ、カメラの角度が固定されているので、水平から俯瞰まで自動で撮影できると嬉しいですね」と関氏は期待を語った。

ゲストトーク後のフリートークでは、ゲストの2名も再登壇し、質疑応答の時間となった。世界へボカンが実際に行なっている現地でのリサーチ手法や、『Photo Automation』の使い勝手についての質問などが参加者から挙がり、それぞれが解説を行なった。

知識を持ち寄り、成長できるコミュニティへ

『ECXtech』では”知見を共有する”ことを目的の一つとして掲げていることもあり、登壇者はざっくばらんに話を進めており、節々にEC事業成功のヒントが散りばめられているような印象だ。また、壇者側が参加者側へ問いかけることも非常に多く、その分登壇者と参加者との壁がほとんど無く、質問やコミュニケーションが取りやすい環境づくりがなされていた。

第1回目の開催ということで、プレゼンター側も参加者側も探り探りな部分もあったが、今後も開催を続けることで、より濃密なコミュニティが形成されていくのではないだろうか。

第2回ではLINE関連ツールやWeb接客ツールを提供するベンダーが登壇し、マーケティングをテーマにした会になる予定だ。ECに関する知見を広げたいという方はぜひ参加してみてはいかがだろうか。


記者プロフィール

利根川 舞

ECのミカタ 副編集長

ロックが好きで週末はライブハウスやフェス会場に出現します。
一番好きなバンドはACIDMAN、一番好きなフェスは京都大作戦。

ECを活用した地方創生に注目しています!
EC業界を発展させることをミッションに、様々な情報を発信していきます。

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