JAMU株式会社
営業部長　
橋川 隼人氏

EC事業者が成長し続けるためには、リピート施策の強化や、顧客体験の最適化でCVRを向上させることが必須だ。Fanplayrは、来訪ユーザーの行動を統計的に解析し、個々の行動にマッチした最適な顧客体験を提案するとともに、それによるCVRの向上を実現する画期的なツールだ。

これからのEC事業者の成長は、ファーストパーティデータの活用如何にかかっている

―昨今のECビジネスを取り巻く環境の変化について、どのようにお考えですか

橋川　コロナ禍の影響もあり、初めてECサイトを利用し始めた新規ユーザーも増えています。実店舗が機能しないことが長期化した中で、ECで商機を逃さないためにはユーザーの行動を可視化して、ユーザーごとにパーソナライズされたアプローチが実現できているかが改めて重要となりました。

特に、新規ユーザーを獲得しつつ、ファン化してリピートを促進することが売上アップの王道ですが、新規既存にかかわらずパーソナライズされた施策が求められます。

ただ、昨今では個人情報保護法やCookie規制によって企業が自社ユーザーのデータを保有することが難しくなってきています。欧米諸国に追随するように日本でも規制が厳しくなり、今後もさらに規制が進むことが予想されます。

その中で、いかに自社ユーザーのデータを安全に保有し、資産として活用できるかが企業の意思決定において重要です。

ユーザーの行動データをリアルタイムに解析して、最適なタイミングで最適な施策を実現するFanplayr

―そうした状況の中では、Fanplayrのようなツールが有効になるのですね

橋川　はい。Fanplayrではファーストパーティデータとしてユーザーの購買行動を正確に取得し、そのままアプローチまで実施できます。行動解析によって解消するEC上の課題や売上効果に対する影響を事前に明確にできるため、売上に対して最短距離で貢献できる点が強みです。タグだけの導入で初期投資も抑えつつ、高いパフォーマンスをご提供できます。

Fanplayrはサイトに訪問するユーザーの購買行動解析をベースにWeb接客、レコメンド、プッシュ通知、メール連携などサイト内外問わずコンバージョンを最適化するツールをオールインワンで提供します。すでに利用されているサービスがある場合は、そのサービスと接続することで、Fanplayrの購買行動データがセグメントとしてそのままご利用いただけます。

究極のワン・トゥー・ワン施策が実現できるから、コンバージョンが劇的に改善する!!

橋川　この利点は、例えばメールを細かなセグメントで配信したい場合や、ステップメールを実現したいが既存のメールサービスで実現できない場合などにも有効です。Fanplayrを接続いただくことで、ワン・トゥー・ワンで施策をコントロールできます。もちろん、Web接客でのポップアップやレコメンドでの商品提案も同様に、全ての施策に適応できます。

また、ワン・トゥー・ワン施策のメリットですが、例えば、ECサイトの訪問ユーザーAさんに、クーポンを提示して購入を促すという施策があります。提示する対象は厳選すべきですが、サイトに入ってきた瞬間にクーポンが表示されるサイトをよく見かけます。しかし、まだ商品をじっくり見てもいないのに、いきなり「1,000円分のクーポンです」と言われても、Aさんが使う可能性は低いでしょう。そもそも見境なしにクーポンを出していたら、定価で買ってもらえず、ブランド価値を下げてしまいます。

逆に、何度か商品を見て、カートに入れた後にサイトから離脱しそうなユーザーに対して、「今なら1,000円割引しますよ」とクーポンを表示したら、購入の最後の一押しとして有効でしょう。

このように、どんな回遊をしているユーザーに対して、どんなタイミングで、どのような施策を実施すれば、効果を最適化できるのか、Fanplayrは統計的に分析して施策に結び付けるのです。

もし、Aさんが初訪問でデータが少なかったとしても、その行動パターンをAさん以外の他のユーザーたちの行動パターンと照合し、このパターンだったら、このタイミングで施策を打てば、購入確率が上がる、ということを統計的に解析しているので、初訪問であるAさんに対しても確度の高い施策を最適なタイミングで実施できるのです。

ユーザーの行動データを統計的に解析することで、ある意味で究極のワン・トゥ・ワン・マーケテイング施策を具現化できるということです。

サイト来訪者の7割は新規ユーザー。その大きな面積を刈り取れるから、３割の既存ユーザー育成につながる

橋川　ワン・トゥー・ワンを実施するサービスには、既存顧客がログインしてサイト内を回遊している場合にのみ、個人の属性情報などを加味して、より深い洞察に基づくアプローチを行うものが多いです。もちろん、Fanplayrでも、そうした活用は可能ですが、一般にECサイト来訪者の約7割は購入経験のないユーザーで、ボリュームとしては大きい。まずは、この7割の新規ユーザーの情報がない中で、いかにリアルタイムの行動データ活用ができるかがEC事業成長の鍵になります。

当然ながら既存の3割も重要ですが、その前工程にいる7割の新規ユーザーをしっかり刈り取れる施策展開に、競合サービスにはない優位性があるのです。

このような高い精度でのアプローチが今後ますますECサイトのユーザーから求められます。ユーザーの体験をパーソナライズできることが自社ECを利用してもらう際の優位性になるのです。大規模ECサイトは、既存ツールの構成をどう見直し拡張し続けるか？や、中小規模のECサイトでは、今後データ基盤を安全に構築し継続活用したいというさまざまなニーズがありますが、Fanplayrは購買行動データのパイオニアとしてそれらにお応えしています。