タイガー魔法瓶が選んだ「チャージバックを防ぐ仕組み」 100年企業は不正検知で「世界中の幸せな団らん」とブランドを守る

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ECのミカタ編集部 [PR]

機能性の高い炊飯器や水筒(ステンレス製ボトル)で知られるタイガー魔法瓶株式会社。1923年の創業以来、卓越した技術力で数々のヒット商品を世に送り出している同社だが、自社EC(公式通販サイト)「タイガーオンラインストア」では、その売上拡大とともにクレジットカードの不正利用によるチャージバックが増加していたという。そこで、ブランドの信頼性と取引の安全を守るために同社が導入したのが、かっこ株式会社が提供する不正検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」だ。タイガー魔法瓶では「O-PLUX」導入し、チャージバックを未然に防止する仕組みを構築し、ECサイトの不正対策にかかる業務負担削減を実現した。

今回は同社のEC事業を統括するデジタルC&Sグループ リーダー、西一仁氏に、不正被害の実態や「O-PLUX」導入の背景と効果について話を聞いた。

不正検知サービス「O-PLUX」の詳細はこちら

100年の技術で「幸せな団らんのひととき」を

――御社の事業内容について教えてください。

当社は1923年に魔法瓶づくりからスタートし、2023年に創立100周年を迎えました。以来、「真空断熱技術」と「熱コントロール技術」を強みに、水筒(ステンレス製ボトル)や炊飯器、電気ケトルなど、暮らしに寄り添う製品を幅広く展開しています。独創的なアイデアで、食卓をより豊かにするものづくりを続けてきたことが、今のタイガー魔法瓶の原点です。

また、私たちは「世界中に幸せな団らんを広める。」というビジョンを掲げ、毎日の食卓や外出先の一杯にほっとする時間を届けたいと考えています。製品を長く安心して使えるよう補修用部品を10年間保有する(※1)などアフターサービスにも力を注ぎ、技術を磨きながら食卓に温もりをもたらす製品・サービス提供を進めています。

――ECではどのような展開をされていますか。

オンラインストアは、当初は水筒(ステンレス製ボトル)のみを扱うD2Cサイトからスタートし、2022年10月に調理家電の取扱いも開始して現在の「タイガーオンラインストア」になりました。お客様の層は既存販路と大きく変わらず、幅広くご利用いただいています。中でも炊飯器や水筒(ステンレス製ボトル)は人気が高く、100周年記念モデルであるWeb限定商品「魔法のかまどごはん」も好評です。

サイトはShopifyで構築し、見やすさや導線、動画・レシピなどのコンテンツにもこだわりました。公開当初から「完成形」とせず、日々改善を重ねています。売上だけを目的にするのではなく、お客様と直接つながり、タイガーのファンになっていただくことを何より大切にして運営しています。

※1:タイガー魔法瓶では補修用性能部品(その製品の機能を維持するために必要な部品)の保有期間を、製造打ち切り後全製品10年としている。材料調達や設備状況等によっては10年未満で供給できなくなる場合がある

「タイガーオンラインストア」では、写真の「魔法のかまどごはん」ほか、レトロ柄復刻シリーズ、コラボレーションボトルシリーズといった公式オンラインストア限定商品を取りそろえる

不正対策を自動化し業務負荷軽減

――「O-PLUX」導入前は、どのような不正被害が発生していましたか。

主にクレジットカードの不正利用によるチャージバックです。Shopifyの標準機能でついている不正分析ツールを活用していましたが、少しずつそのチェックをすり抜けるケースが増え、ツールの通知でようやく被害に気づくこともありました。特に調理家電を扱い始めた2022年以降、不正注文が目立ち始めた印象です。

当時は担当者が通常業務と並行して目視で確認していましたが、人手による確認には限界があり、見落としが発生することもありました。特に注文が集中する時期やメディア掲載後は負荷が大きく、チェック精度の向上と業務負荷軽減が大きな課題でした。

――当時、チャージバックの被害はどれくらい出ていましたか。

年間で30件ほどと件数自体は多くありませんでしたが、調理家電は単価が高く、一件あたりの損失が大きいことが問題でした。チャージバック保険には加入していたものの、保険料の値上げや自己負担の増加が重なり、運営コストへの影響も無視できない状況でした。

同時に、身に覚えのない請求を生む不正利用は正規のカード保有者であるお客様の購買体験を損ない、ひいては“タイガーのサイトは大丈夫か”という不信感を与えるリスクにつながります。当社としても、商品を届けているのに代金を回収できず、損失だけが残ります。お客様の安心した購買体験、及びブランド価値を守るためにも早めの対策が必要と判断し、「O-PLUX」の導入を決めました。

――数ある不正対策ツールの中から「O-PLUX」を選んだ理由を教えてください。

2024年に参加したEC業界のイベントで、担当者の方と直接お話ししたことがきっかけでした。もともと複数のサービスを比較検討していたのですが、「O-PLUX」はShopifyアプリがあったため、当社ECサイトへの導入に追加開発が不要だった点が大きな魅力でした(※2)。コスト面や業界トップクラスの実績も含めて総合的に判断し、当社の課題に最も合致したのが「O-PLUX」でした。導入決定から稼働までは約2カ月と非常にスピーディーに進みましたし、管理画面は直感的で使いやすく、運用面でも安心して利用できています。

※2:「O-PLUX」のShopifyアプリ詳細はこちら

かっこが「O-PLUX」で提供する不正検知サービス対策範囲。タイガー魔法瓶では「タイガーオンラインストア」と「タイガーパーツショップ」で、主にカード決済時・決済後を対策する「O-PLUX Payment Protection」を導入している

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チャージバックを未然に防ぐ安全・安心の基盤づくり

――導入後はどのような成果・効果がありましたか。

大きな変化として、チャージバックを未然に防止することができています(※3)。これにより運用面で三つの効果が生まれています。

第一に、不正チェックの負担が大幅に軽減されたことです。「O-PLUX」が不正パターンを自動判定するため、以前のように怪しい取引を一件ずつ目視確認する必要がほぼなくなりました。その結果、不正対策にかかる手間と時間は半分以下に減りました。

第二に、心理的負担が軽くなった点です。チャージバックは売上損失や信用低下、オーソリ承認率(クレジットカードの決済承認率)への悪影響など多方面にリスクが及ぶため、対応には常に緊張感が伴っていましたが、そうした不安が軽減されました。

第三に、お客様が安心して買い物できる環境を整えられたことです。まだ完全ではないものの、理想とするサイト運営に着実に近づけていると感じます。

――不正対策における今後の強化ポイントはありますか。

不正の発生を防ぐため、今後も「O-PLUX」と連携しながら運用を強化していく運びです。決済手段や購買スタイルは今後さらに多様化すると考えられるため、どのような支払い方法でも安心してご利用いただける環境づくりが重要です。

現在は公式オンラインストアとパーツショップで「O-PLUX Payment Protection」を導入していますが、将来的にはログイン前から不正を防ぐ「O-PLUX Account Protection」の導入も視野に入れています。決済前後を一貫して対策できれば運用効率も高まり、より強固な防御線を築けます。EC売上の拡大に伴い必要な対策も変わるため、事業成長に合わせて最適な不正防止策を検討していきたいと思います。

※3:取材時点(2025年12月)

「タイガーパーツショップ」では、同社製品の消耗品・別売品を取りそろえる

――最後に今後のECビジネスの展望を教えてください。

ECでは、D2Cにおける重要なポイントである「顧客接点」をさらに強化し、ファンづくりにつなげていくことが欠かせないと考えています。「タイガーオンラインストア」は“安心して買えるサイト”であることを大切にしており、今後も消費者にとって頼れる存在でありたいと思います。国内外のお客様へ当社の魅力を届け、共感の輪を広げていくことも大きな目標です。

「O-PLUX」の導入によりお客様が安心して購入できる環境が整い、パートナー企業とともにブランド価値を高める土台ができました。今後は会員サイト「TIGER FOREST(タイガーフォレスト ※4)」とも連携し、優良顧客の育成と“タイガーファン”の拡大にも力を注ぎます。ECをオフラインとの架け橋として成長させ、より高い価値をお届けできる存在にしていきたいと考えています。

※4:「TIGER FOREST」はタイガー魔法瓶の会員サイト。登録者に向けてさまざまな特典を提供している

タイガー魔法瓶では、グローバルサイトでオウンドメディア「タイガー温もり便 -TIGER MAGAZINE-」をスタート。新たな顧客接点として製品開発の舞台裏や暮らしのヒントなどを発信している

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