【第4回】超ニッチな人気店!ふんどし専門店の作り方
私たち一般社団法人・イーコマース事業協会は、インターネットを介した商業活動(eコマース)にかかわる全ての皆様に開かれたEC商工会です。楽天市場、Yahoo!ショッピング、DeNAショッピング、ポンパレモール、Qoo10などのモールや自社サイトなどでネット通販を運営している方で勉強会を実施しています。北は北海道から、南は沖縄までの店舗が、売上げ向上・技術向上のための勉強、並びに会員相互の会員交流・情報交換をしています。
(http://www.ebs-net.or.jp/)
全ては、読者の方々と同じ想いです。毎月、交代で、加入しているネットショップから、その現場の生の声をお伝えしていきます。
●バックナンバー
【第1回】大手に負けない中小EC企業のこれから
https://ecnomikata.com/column/8838/
【第2回】ネット通販でも、プラスアルファの幸せを!
https://ecnomikata.com/column/9193/
【第3回】品質本位と接客で創業100年を目指す!
https://ecnomikata.com/column/9865/
ふんどし専門店はどのようにして誕生したのか?
こんにちは!おしゃれふんどし専門店 シーピース(http://sheepeace.com/)の岡村です。イーコマース事業協会では広報委員長をやらせてもらってます。
・・・なんとなく言いたいことは分かります。「ふんどし」に引っかかってますね!?
大体エビス(イーコマース事業協会の通称)でも名刺交換させてもらうと「なんでふんどしなんですか?」とほぼ100%聞かれます。年間で100回以上はこのやり取りしてまして、大分慣れました。
ですので、「なんでふんどしなんですか?」に関しては、名刺交換の際にお願いします。僕は大体エビスの定例会にはいますので、是非お気軽にお声掛け下さい。
今回は「どうやってふんどし専門店をつくったのか?」を書きたいと思います。
元々、僕はとあるスポーツ用品店のEC部の責任者として8年ほど務めていました。そのジャンルではそこそこ売ってましたので、ECの知識は多少ありますが、それ以外の経験が圧倒的にありません。企画や仕入は別の部署がやっていたので、僕は用意されているものを売るだけです。なんとなくそれが嫌でした。
そして何よりもそのスポーツに全く興味がありませんでした(笑)自分の好きなモノを売りたいなぁ・・・と、思い立って2014年にノープランで独立しました。
さて、実際好きなモノを好きなだけ売れる立場になると、何を売ったらいいか分かりません。ヒトなし、モノなし、カネなし、の3重苦です。←自業自得
取り敢えず狭い事務所(と言っても自宅の一室)でやるとなると、大きい物は無理だなぁ・・・と安直に考え、男性物の下着を取り扱うショップを立ち上げました。しかしながら、メーカー品は上代の縛りや、競合他社が多く、思ったように軌道に乗りませんでした。
そんな中、僕はふんどしに出会ったのです。
持つべきものは、エビスの友。
ふんどしの販売を決めた経緯などは、お会いした時にでも聞いて頂ければと思いますが、まず商品を揃えるのは大変でした。なんせ、仕入れる先が無いのです!(市場がないわけです)となると自分で企画して作るしか無い。でも、僕は商品企画なんてしたことがない!
とりあえず、ふんどし作るにはには生地がいるよね。ってことで、ミスター安直な僕はエビスで仲の良かった生地屋さんに声をかけました。
たまたま、その生地屋さんが縫製工場も知っていたので、そのまま全部お願いして、第一弾のふんどしが完成しました。正直、彼が相談に乗ってくれなかったら、どうしたら良いか分かりませんでした。
持つべきものはエビスの友。
しかし、一つの商品では売上が立たない。ある程度のラインナップが必要だけど、縫製工場ではロットが厳しい。そこで今度は自社で資材を管理し、内職縫製さんを雇って、少量ロットで生産できる体制を作りました。これも悩んでいた時に、自社製品で売上を伸ばしていっているエビスの会員さんに教えてもらった方法です。最終的には縫製さんの探し方まで教えてもらって、今では5名以上の縫製さんと取引をして生産管理しています。
持つべきものはエビスの友。
それ以外にも
・サイトデザインのリニューアル
・受注管理ソフト
・本店のカートシステム
・商品資材の発注先の紹介
など、全てエビスの友からの発生です。
あ、あと「ふんどしユーザー」も実は沢山います(ありがたや~)
そうやってるうちに、ちょっとずつ販売が軌道に乗ってきました。これは、地道にエビスの定例会や情報交換会、勉強会などで色んな人と情報交換をして実践していった結果です。メールの定型文の書き方、リピートしてもらうための同梱施策、なんてテクニック的なものから、経営という大局のお話まで。こんなに情報に溢れた会は他に知りません。
僕はヒトなし、モノなし、カネなし、でのスタートでしたが、情報だけはあって、そこから全てを広げました。ふんどしなんて超ニッチなジャンルでも、なんとかやって行けているのもエビスのお陰です。この記事を読んで、少しでもエビスに興味を持たれた方は、是非、定例会に遊びに来て下さい。(初回は参加無料!)そして、たくさんのエビスの友を作りましょう!