【韓国越境EC事情】 女性向けジュエリーで越境ECに取り組む「ジュディエンポル」

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 韓国のECサイトは、越境ECに積極的な動きを見せていて、現地向けカスタムサービスの提供を受けることにより、日本のユーザーからも関心が高まっています。このコラムでは、ECプラットフォーム「cafe24」を通じて、越境ECに取り組むヒットショップとその理由について、ご紹介します。

 今回のヒットショップは、世界の女性客をターゲットに海外マーケットプレイスで越境ECに取り組んだ後、ブランド力向上のため、自社サイト運営に力を入れているジュエリー専門通販「ジュディエンポル(http://jp.jnpshop.com)」です。

 「ジュディエンポル」は、ゴールドやシルバーのファッションジュエリーを手がけるEC発のブランドです。現在、1,000種類以上のイヤリング、ピアス、ネックレスなどトレンディなオリジナル商品を販売していて、自分らしいファッションを楽しむ若い女性を中心に支持を集めています。

 ジュディエンポルを率いるキム·ジウォンCEOは、運営方針について次のよう語ります。
「顧客が期待する以上のものを届けるため、単なるアクセサリーに留まらず、顧客ニーズやライフスタイルを反映したコンテンツの提供にも取り組んでいます。詳細ページでは、商品を身につけ、それに合わせたメイクアップやスタイリングを施したモデルの写真を多数掲載することで、メッセージを伝えられるよう力を入れています。」

 多彩な画像の効果は、2017年上半期の売上が前年比2倍以上増加し、リピーターも徐々に増えつつあることからも感じることができます。

海外マーケットプレイスを通じて越境EC参入

海外マーケットプレイスを通じて越境EC参入アイテム特性に合わせモデルのメイクアップやスタイリング演出に力をいれている

 ジュディエンポルのユニークなところは、韓国国内より先に、海外展開に取り組んだことです。起業する前、外資系企業でコンサル業務を担当したキムCEOは、韓国ファッションやジュエリーに興味を持つ欧米人によく接したと言います。

 このような経験がきっかけとなり、韓国商品を好む欧米人も自国で購入できるよう、ビジネスプランを構想し始めました。

 「2011年から、海外マーケットプレイスを利用した販売に取り組みました。当時は、今とは違うメンズのアクセサリーを中心に販売しました。グローバル市場に向けた事業だけに、正確なターゲティングやコンセプトが必要だと判断し、購入ユーザーを対象に調査やモニタリングを重ねました。これにより顧客ニーズを捉えた商品提案が可能となり、リピータ確保にも成功しました。」(キムCEO)

 立ち上げ当初、ジュディエンポルの売上は、すべて海外市場で発生していて、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなど販売対象国は30カ国に達していました。しかし、マーケットプレイス上ではブランド認知度向上に限界を感じたキムCEOは、2014年、販売アイテムを女性ジュエリーに変更し、自社サイトによる韓国事業に集中させることを決めました。

 その理由についてキムCEOは次のよう話しています。
 「海外ユーザーへ販売はされたものの、やはりブランド認知度が低い状況でした。また、マーケットプレイスで商品を見かけた韓国ユーザーからも購入したいと要請も多かったので、国内で自社サイトを通じてブランド力を向上した後、再度世界市場に挑戦すると決めました。」

 欧米などファッション先進国のユーザーを対象に培ったノウハウを基に、ジュディエンポルは、トレンディなデザインやリーズナブルな価格で、「ジュエリーSPAブランド」のイメージ構築に成功し、韓国国内市場に安着しています。また、2016年からはグローバルECプラットフォーム「cafe24」を利用し、英語、日本語、中国語向けECサイトを開設し、積極的に越境EC事業を展開しています。

 「常に感覚的なデザインを取り入れた商品を、国内外ユーザーに提示していくことを目指しています。また、顧客の多様なニーズを反映しながら、弊社ECサイトを通じて楽しさを与えるようなコンテンツを提供するブランドを目指していきます」(キムCEO)

キムCEOとの一問一答

キムCEOとの一問一答ジュディエンポルを率いるキム·ジウォンCEO

--立ち上げ初期に韓国市場ではなく、海外展開に取り組んだ理由は?

 最初から世界市場に向けたブランドを目指して越境ECに参入しました。外資系企業で勤務した経験のおかげで、国内市場より海外市場の情報や理解度が高かったことが大きな理由です。これにより、立ち上げ初期から海外市場へのアクセスも思ったより簡単で、海外事業へ集中できたのだと思います。

--言語圏や地域によって、顧客の特徴に違いはありますか?

 日本の場合、洗練された女性らしい雰囲気の商品や小さい商品が人気ですが、中国ではわりと華やかでユニークなデザインの商品が人気です。欧米の顧客には2つのパターンがあります。一般的なパターンでは、カラフルで大きい商品を好みます。一方、韓国コスメなどに興味を持つ顧客では、韓国でしか購入できない小さくてかわいい商品が人気を集めています。弊社は、このようにそれぞれ言語別顧客の特徴に合わせたサイト運営に取り組んでいます。

--日本市場における販促施策について教えてください。

「東京インターナショナル・ギフトショー秋2016」出展時の様子
市場調査や顧客ニーズ分析のため、展示会参加を積極的に行っている

 日本ユーザーは、慎重な検討を重ねてから商品を購入するため、時間をかけて徹底した準備が必要だと判断しています。弊社は、昨年9月行われた「第82回東京インターナショナル・ギフトショー秋2016」に参加してから、日本市場やトレンド分析に力を入れてきました。

 日本語のECサイトでは、女性らしさを演出するエレガントな商品を好む日本ユーザーをターゲットにして構築しており、ベストアイテムも顧客の特徴を反映して配置を変更しています。

 また、FacebookやInstagramなどSNSを積極的に活用し、顧客とのコミュニケーションに力を入れていく予定です。

ECのミカタ編集部の見解

 「ジュディエンポル」の最大の特徴は、海外進出を前提として事業を立ち上げているところでしょう。越境ECでありがちな失敗例として、日本で成功した方法を海外に持ち込んだはいいものの、ユーザー特性の違いによって、思うように売上につながらなかったというものがあります。

 キムCEOは、言語圏にユーザー特性が異なることをよく理解していたため、順調な海外進出を実現できたのではないでしょうか。

 また、日本では「第82回東京インターナショナル・ギフトショー秋2016」に参加するなど、トレンド分析に力を入れていることがわかります。複数の地域で商品を販売するには、その地域の数だけ市場分析に取り組むべきだということでしょう。


著者

CAFE24 JAPAN

グローバルECプラットフォームを通じて無料で開業できる多言語ネットショップ、無料デザインテンプレート、
商品登録数無制限など、様々なサービスを提供し海外進出をお考えの顧客をサポートしています。

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