アフターコロナを生き抜くメディア戦略
こんにちは。売れるネット広告社 メディア部 シニアメディアプランナーの井上佳美(いのうえよしみ)と申します。
すでに多くの方が話題にされている新型コロナウィルス。様々な面でフォーカスされており非常に興味深いですよね。そして働いている私たちも、リモートワークや在宅勤務など多様な働き方に柔軟に対応する必要が出てきました。
EC業界も少なからず影響を受けており、お取引先との話の中では「今まで取り扱ったことのなかった商材を扱うようになった」や「店販のものをECで売り始めた」といった声もありました。今回はそのような声も踏まえ、コロナが終息した後にどのようにメディアの戦略を図っていくのか?についてお伝えできればと思います。
コロナがビジネスに与えた影響
コロナを通して、良くも悪くも様々な行動変容が起きています。例えば、ZOOM飲み。今までは「飲み会」と言えば「お店に行ってお酒や美味しい物を食べること」を指していましたが、コロナの影響で「外に行く飲み会」も自粛となる中新しく生まれたのがこの「ZOOM飲み」です。外には行けないけれど、飲みたかったり不要不急の外出禁止の中で人と話したい欲を満たしたりする面白い事例だと思います。
私も実際に何度かZOOM飲みを行いましたが、「外で飲む」のとは違う利点(安上り、気軽&遠方でも参加できるなど)があり想像していたよりもずっと楽しかったです。
ただZOOMは本来ビジネスツールで、遠隔会議等に使われていた方もいらっしゃると思います。こと営業においては、このツールの登場が従来の取引先まで赴くというスタイルを変容させました。
コロナの影響ではありますが、人の流れが途切れた中で活用されるZOOMによって様々な行動変容が生まれています。特に大事なのは今まで外に出歩くことを前提としていたビジネスが家に居ながらにして可能となっているという点ではないでしょうか。
今後ビジネスで主流になるオンライン
こうした中で今後コロナが収束したとしても、ZOOMなどオンラインを通した人との繋がりは増えていくと予想されます。ビジネスもオンラインを介したものが主流になってくるのは目に見えていますよね。
冒頭で述べたように周りで「店販のものをECで売り始めた」といった話をよく聞くようになりました。また、そんなものもECで?!といった具合に普通であればネット通販(D2C)をしないような商品でもEC業界へ参入しています。そうなるとますます人と商品の接点はネット内に生まれ、ネット広告のマネタイズがどんどん寛容化していくと考えられます。
現に弊社でも通常であればネット上での広告配信を行わないような企業様からメールマガジン広告のマネタイズのご相談がございました。前述したように、コロナの影響によってユーザーの行動が変わったため、各種企業側もこれに対応する必要が出てきたからというのは言うまでもありません。
アフターコロナを生き抜くためのメディア戦略
では、コロナが収束した後でメディア戦略はどのように立てていくべきなのでしょう。
まずユーザーの見直しを行う必要があります。今までメールやLINEなどの連絡を取り合うツールに接点を持たなかった人がコロナによって、これらのメッセージツールを逐一確認するようになっているからです。つまり、オンラインツールのアクティブユーザーが増えていると言えます。
これは企業のマーケティング分野を担当されている方や広告代理店の方は既にお気づきの点かと思います。メールマガジンやLINE Ad Platformだけにとどまらず、その他媒体においてもユーザーにどういった行動変容が起きているか?を考え、広告配信を行うことが大事です。そして本格的にコロナが収束する前に、新規ユーザーを獲得していくための設計をしておいて損はありません。
次に必要なのは媒体の見直しです。前述のようにメールやLINEといったメッセージツールのユーザーがアクティブになってきたため、今主流となっている運用型広告とは別にメールマガジンを配信することでユーザー獲得ができると考えます。弊社では多くのメールマガジン媒体を取り扱っており、新規ユーザーの獲得を狙って配信を調整しております。
また冒頭でも述べたようにコロナの影響によって、新たにオンラインにビジネスの活動拠点を持ってきた企業様も多く、普通では考えられないような大きなユーザー数を持つ企業様がメールマガジンの配信調整に応じてくれることもあります。
最後は媒体のマネタイズを行うことです。ユーザーがオンラインに購買を求めてやってきていることを知りつつも、媒体によってはうまくマネタイズできていないことがあります。ユーザーを抱えているのにも関わらず活用できていないのは非常にもったいないです。ユーザーに向けて有益な情報を提供していくとともに、媒体自体をマネタイズしメディア戦略の1つとして取り扱っていくことができればオンライン化が加速した中でも戦っていくことができます。
以前よりオンライン化が進んではいましたが、今回のコロナによって加速していることを実感しています。ユーザーの行動変容に対して、提供する側がいち早く察して行動を起こしていくことで新しいビジネスの形が生まれていくと思いますのでこの記事も1つのヒントとしていただければ幸いです。