【第1回】海外ぷるるん放浪記inフィリピン(市場調査)

小林敬介

さて第一弾として!ASEAN注目のフィリピンに行ってきました。<br>果たして実際どんな国なのか。
<br>最後には市場調査レポートをPDFにてまとめています。<br>下記よりダウンードください。<br>https://ecnomikata.com/knowhow/detail.php?id=9243
・国全体の市場調査 ・ECとして市場調査<br>と2回に分けてまとめています。

【プロローグ】海外視察に行ってみた!海外ぷるるん放浪記
https://ecnomikata.com/column/9241/

【第2回】海外ぷるるん放浪記inフィリピン(EC市場)
https://ecnomikata.com/column/9244/

経済成長著しいフィリピンはASEANでも注目の国!

経済成長著しいフィリピンはASEANでも注目の国!メトロマニラ中心部のビル群風景。

 フィリピンは、近年1億人を超える人口増加やGDP成長など著しい。中国やベトナムの人件費高騰を受けて、ASEANの中でも注目の国になる。

 国の経済中心部の首都マニラを「メトロマニラ」と総称されており、日本の23区よりもやや広いエリアに2200万人の人口を抱える世界第5位の都市圏である。日本車などの外車も多く散見され、高級ホテルや大規模なショッピングモールなど非常に都会的で経済発展を感じ取れる。

メイン産業はBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)

メイン産業はBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)

 主要産業としてBPO産業が成長しており、世界でナンバー1のBPO拠点。その中でも特にコールセンター事業が伸びている。

 米国統治されていた影響により、ほとんどのタガログ語※と英語のバイリンガルであり、非常に綺麗な発音だと定評もある。そういう環境ゆえに、BPOのメイン顧客が米国に多い。中国やベトナムなどの人件費高騰がニュースになる中、英語ができることエンジニアとして世界からオフシュア開発としての面としてもニーズが高まってきている。
※タガログ語=フィリピンの言語の一つ。

 また、注目されている理由には、実は教育制度の充実にある。東南アジアの中で比較しても識字率が93.9%と高く、初等教育の義務教育化など、アジア圏の中でも法制度的にも整備されている。

 この著しい経済成長に対して関心が高まり、外資企業の参入も進んでいる。米国を中心に日本企業もメーカーやコンビニ、外食産業などの参入が著しい。親日イメージではあるが、日本よりも米国に向いているフィリピン企業が多い。

アジア第2位の経済成長率。2012年以降、毎年6%超を達成している

アジア第2位の経済成長率。2012年以降、毎年6%超を達成している

 一人当たりGDP(米ドル)(出典:IMF)は、フィリピンでは284.62ドルとなっており、ベトナム185.90ドルよりも高く、香港290.90やシンガポール307.87とも近い水準となっている。

 この経済成長した結果、人口も1億人(日本の人口約1億3千万)に増えている。さらには国全体で平均年齢が23歳(日本は平均年齢45歳)と長寿大国日本と比べてみても、これから経済発展を牽引する人材として大きな可能性を秘めている。

 初めて聞いたことも多いフィリピンについて、発展国としてポテンシャルや可能性を感じていただけてのではないだろうか。<br>次回は、「EC市場」としてフィリピンを調査してレポートする。(つづく)<br>※次回は6月22日(水)11時に公開予定です。


今回の市場調査データを下記PDFにてダウンロード可能です。<br>ぜひご活用ください。(要会員登録)
https://ecnomikata.com/knowhow/detail.php?id=9243



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著者

小林敬介 (kobayashi keisuke )

横浜市出身。コンビニ業界を経てEC業界へ。ECのミカタ立ち上げからRyo-MA(現ECのミカタ)に参画。ECのミカタ編集長を経て専務取締役に就任。ダイエット宣言するもなかなか痩せていないので「痩せないとそろそろ降格だな」と言う社長の発言に日々焦りを感じています。美味しいもの大好きです(笑)