第2回 売上300万円台を超えるためには。~初めての踊り場を知る~

藤井 玲

本日は第2回目のコラムという事で、売上300万円台をいかに突破し成功店舗の仲間入りをするのかについて、お伝えしたいと思います。

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第1回 スタートアップ店舗様向け 売上100万円の壁
https://ecnomikata.com/column/9206/

第3回 月商500万円から先の更なる成長に備えて。
https://ecnomikata.com/column/9765/

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300万円は成長・衰退の分水嶺

今までいくつものECサイトを立ち上げたり、既存店の運営を行ってた経験から月商300万円台には、見えない踊り場が存在していて、ここから先どうするのかによってそのECサイトが一気に成長していくのか、それとも、300万円前後をウロウロし、その後鳴かず飛ばずで衰退していくのか、大変大きな分かれ道であると感じます。

その為私が発行しているニュースレターのタイトルも「月商300万円からのEC運営塾」としました。
※ご興味がある方はアートトレーディングHPよりご登録ください。

“見えない踊り場”から衰退していくECサイトとは

それはなぜか?私は以下のように考えます。
月商300万円までは、担当者1人が何とか頑張れば達成することができるライン。

しかし、ここを超えていくには、ECの基礎知識、インターネット業界の知識、広告の知識、アクセス解析力、また、店舗運営者としての人やシステムを活用し運用、管理していく力。こういった力が必要になります。

その為、1人ではうまくいっていたものが、複数人で行うようになったのに、成功できないという事が往々にしておこります。

ここで例をあげてみましょう。

担当者1人で、300万円の売上を立てているサイトの場合、受注と出荷だけでも、1日に30件対応しなければなりません。(単価5千円、土日休みと仮定)
朝からメール対応を行い、販売済みの在庫を確認し、お客様へ注文承諾メールを送ります。その後当日分の出荷の準備を行い、実際に30件分梱包をしていく。
恐らくもう、日が暮れてきます。
その後、出荷完了メールを送信し、出荷したステータスを更新する。恐らくもう定時くらいになります。

つまり、売る為の仕事が何もできない状況になっていきます。※実際には残業でカバーする。

このまま、注文の処理に追われていれば、前述の通り、300万円台をウロウロする。
それどころか新しい商品もアップできないので衰退していくサイトになってしまいます。
その為、この踊り場を脱する為には、このタイミングで、一気に本腰を入れて売上アップを目指す覚悟を決めるしかありません。

それは、担当者だけでなく、会社がどう考えるのかが重要です。
そして、会社として、まずは、人的投資なのか、それともシステム投資をして、少人数で乗り切るのか、もしくは物流業務を外注するのか?など方法は、各社様の状況によってさまざまだと思います。

色々な手段がありますので、自社に合う対応策をご検討ください。
必要であればアドバイスをさせて頂きますのでお気軽にご相談ください。

感覚を掴むとどんどん成長していきます。

いかがですか?

ご自分のお店がまさにそうだな~と思った店舗様、共感できましたか?
しかし、今日、このコラムを読んで自分は、大きな岐路に立っているんだ、壁にぶつかっているんだと知ることが出来たと思います。
後は、ここから伸ばせるか、このレベルで終わるのかは、覚悟をもって「決断」するしかありませんので、もやもやしていた悩みは消え、やるべきことをやるという意欲が湧いてくるのではないでしょうか?

そして、ここを乗り越えられた店舗は、月商500万円までいきます。

500万円の壁を越えだすと、もちろん波はありますが、次は、なぜか、1000万円台を狙えるようになりますよ。

これがECの面白いところです。

以上、今回は初めての踊り場にぶつかった時にどうすれば良いのかについて、書かせていただきました。
300万円まで何とか自分の力で頑張ってこれた皆様は、ここから少し先人のアドバイスを知ることによって、一気に成長することが出来ると私は思います。

全て自前は素晴らしい事ですが、大変スピードが速いECの業界で、成長が鈍化する恐れがありますので、最後に付け加えておきます。

それでは、また次回。





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著者

藤井 玲 (Akira Fujii)

2002年に自社の直営店として、輸入雑貨のECサイトをまだまだ小さな会社だった楽天市場に出店。以降、Yahoo!店、Yahoo!オークションストア、ビッダーズ店と自社店舗を経験。

その後、東証一部上場企業のファッション系ECサイトの運営全般のサポート業務を行うことになり、自社運営サイトを全て閉店し、EC運営代行事業を開始。

EC運営代行事業を行っていくなかで、EC運営には、ECに特化した受注や物流、在庫管理の問題を解決する仕組みが必要だと痛感し、EC特化型在庫管理システム【スマロジ】を開発し、提供を開始した。

自身も小売業出身の為、小売業の皆様の気持ちが一番分かるITの専門家として 難しい専門用語をなるべく使わずにご説明、ご提案することをモットーとしている。