本日、日本上陸!現実×仮想の成功例「ポケモンGO」現象に学ぶEC戦略

ECのミカタ編集部

※7月22日(金)、日本でもリリース。早速ダウンロードしてみた。それが上画像。

今、世界中で話題の、ポケモン・Niantic・任天堂によるスマホ向けアプリ「Pokémon GO」。位置情報を活用し、現実世界を舞台に、ポケモンを捕まえたり、バトルしたりできるゲームだ。現実と仮想を融合させたこの仕組みは、実は、EC業界にとっても学ぶべきところがある。

「Pokémon GO(ポケモン GO)」とは何なのか

「Pokémon GO(ポケモン GO)」とは何なのか「Pokémon GO」公式ページより

 「Pokémon GO(ポケモン GO)」とは、位置情報を活用することで、現実世界そのものを舞台として、ポケモンを捕まえたり、交換したり、バトルしたりするといった体験をすることのできる、スマホアプリによるゲームだ。従来のゲームのように、モニターの中だけで完結せず、プレイヤーは実際に家の外に出てポケモンを探したり、他のプレイヤーと出会ったりしながら楽しむことができる。その実際の様子が、上記画像だ。

 元々「ポケットモンスター」シリーズは、ポケモンの交換やバトルといった要素によってプレイヤー同士が繋がる、ゲーム内で閉じないことを大事にしてきた。「Pokémon GO」は、そんなポケモンの世界を更に拡げ、これまで以上にリアルとバーチャルを行き来しながら楽しむことを可能にした。また、Bluetooth Low Energyを用いてスマホと連携することで、スマホ画面を見続けなくても遊ぶことのできるデバイスとして、「Pokémon GO Plus」も販売されている。

 今回、このプロジェクトの開発を手がけたのは、Googleの社内スタートアップから始まったNiantic, Inc.。更に、ポケモンの世界観をしっかりと表現するために、株式会社ゲームフリークの増田順一氏も参画。そして、Pokémon GO Plusの開発・製造協力として、任天堂株式会社が参画するなど、さまざまなパートナーとともに進めていくプロジェクトとなっている。

現実と仮想が融合する世界、EC市場が学ぶべきこと

 もはや社会現象ともなっている「Pokémon GO(ポケモン GO)」。この話はゲーム市場にとどまらない。「Pokémon GO」のように、人が認知する現実環境をコンピュータにより拡張する技術は、AR(Augmented Reality)と呼ばれる。仮想と現実が、モニターという境目を越えて新たな世界を提供したこの例は、EC市場において、PCやスマホの画面という境目を越えられる可能性を示しているのではないだろうか。

 EC市場においては、360度動画やVRにより、実体験ができないとされてきたEC店舗の常識を変える試みが始まっている。こういった新しい体験は、まず、その便利さがユーザーに認知されること、次に、そのサービスの利用が習慣化することが重要だ。そういった点でも、「Pokémon GO」現象により、仮想と現実の境目を越える体験が一般化することは、EC市場にとっても大きな意味を持つだろう。


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