価格交渉なしでママ仕様、専門フリマ「ベビフリ」

福島 れい

ママ同士の交流も、専門フリマならではの魅力

 メルカリやフリルなどCtoCでやり取りを行うフリマアプリが流行している。比較的安く、商品を入手できると人気を集める一方で、値引き交渉をはじめとする取引にかかるコミュニケーションが手間だという声も聞かれる。そんな声を受け、株式会社タイタン・アート(以下、タイタン・アート)は子供服やベビー家具、チャイルドシートなど、絵本などベビー関連用品なら何でも出品できるフリマサイト「ベビフリ」をオープンした。子育てや家族の悩みなどを投稿できる掲示板「ママ友の知恵袋」も用意され、交流フリマサイトとなっている。

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 特徴的なのは、値引き交渉がないことだ。自由に手を離せない子育て中に、フリマアプリを利用するとやり取りがスムーズにできず、値引き交渉が負担になってしまいがちだ。より簡単に出品・購入ができる環境を整えたことで、子育ての片手間で楽しめるようになっている。

 「ベビフリ」では、値引き交渉に代わって「オートタイムセール」機能を備えている。オートタイムセールとは、出品時の価格から1週間に10%ずつ割り引かれ、最大50%まで自動的に割引くシステムで、出品時に対応するか、しないかを選ぶことができる。商品を売り切りたい出品者やできるだけ安く買いたい購入者にメリットが大きい機能だ。

 ベビフリはベビー用品に特化したことで、複合的な商品が出品されているのに比べ、目当ての商品を見つけやすく、売りやすくなる。同時に出品者も購入者もほとんどがママとなるため、近しい価値観で、よりフリマを楽しめることだろう。フリマアプリにおいても、商品やターゲットを絞った専門フリマが今後増加してくる予感がする。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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