2016年上半期アプリMAUランキング!【App Ape調べ】

ECのミカタ編集部

 FULLER株式会社は、スマートフォンアプリ分析プラットフォーム「App Ape」のデータを用いて、2016年上半期のアプリカテゴリ別MAU(月間アクティブユーザー数)ランキングを発表した。今回はその中でも、「ライフスタイル」、「SNS」、「ショッピング」のランキングを紹介していく。

「ライフスタイル」では、O2O系アプリが目立つ

「ライフスタイル」では、O2O系アプリが目立つ▲「ライフスタイル」ランキングTOP10

 まずは「ライフスタイル」だ。このカテゴリでは、多種多様なアプリが混在しているが、その中でも特に目をひくのはTOP10の中で5つランクインしているO2O系アプリである。

 O2O(Online to Offline)とは、オンライン(インターネット上)からオフライン(店舗)へ、またオフラインからオンラインなど、継続的かつ横断的にコミュニケーションを実現し、消費者の行動を活性化させる手法である。今回のランキングで上位にランクインしたO2O系アプリは、いずれもクーポン、もしくは来店、購入でポイントが貯まる機能が搭載されている。

 実店舗との連携が必要なので、O2O系アプリの導入、運用は難しいものになりがちだが、ユーザーの反応を見つつ、工夫を講じた上での展開をすることで、長期的な顧客の獲得にもつながる。そして、今回ランクインしたアプリ数からも分かるように、O2O系アプリはユーザーから需要も高いようである。

「SNS」では、動画投稿系が徐々に人気に

「SNS」では、動画投稿系が徐々に人気に▲「SNS」ランキングTOP10

 続いて、「SNS」だ。ランキングからもわかるように、海外出身のFacebook、Twitter、InstagramがTOP3を独占している。そして、それを追随する形で、日本出身のAmeba、mixi、Mobageがランクインしているといった構図だ。なお、LINEは今回取り上げていない「通信」ランキングの1位にランクインしている。

 ジャンルに特化したSNSとしては、イラスト投稿系のpixiv、掲示板サイト「2ちゃんねる」の専用ブラウザ2chMateなど、個性的なSNSがランクインしている。

 また、最近注目されている動画投稿系SNSでは、MixChannnelが12位、Vineが18位、ツイキャス・ライブが20位にランクインしている。動画投稿系SNSはその人気から、SNS発タレントを生み出したり、企業のPRの場として積極的に活用されているのだ。手間はかかるが、画像よりも効果的に商品のPRができる動画投稿系SNSを取り入れてみてはいかがだろうか。

「ショッピング」では、CtoCが台頭

「ショッピング」では、CtoCが台頭▲「ショッピング」ランキングTOP10

 最後に、「ショッピング」を見てみよう。このカテゴリにランクインしているアプリで、特に注目すべきはやはりCtoCアプリだろう。スマートフォンで気軽に取引ができるということで、活発に利用されているようである。

 また、CtoC以外では楽天市場アプリが1位にランクインしている。そして、楽天は、つい最近に株式会社Fablicのフリルを買収していて、これからは自社が提供するCtoC向けアプリのラクマとフリルを連携させたサービスを展開し、CtoC分野でも上位を狙っているようだ。


消費者の気持ちをつかむ

 ここまで紹介したことからも分かるように、アプリはECにとっても欠かせないものとなりつつある。また、消費者としても「物を買う」という行動に関連するアプリへの関心はやはりかなり高い位置にあるようだ。このことは、EC業界にとっても少なからず好材料と言っていいだろう。そして、それに付随する形で、企業の努力により、サービスの新たな形としてアプリ化が進んでいるのである。

 ランキングにあがったアプリをあらためて見てみると、各々に独自の優遇策や利便性などがあり、数多くあるアプリの中でも、上位にランクインした理由が伺える。今回のランキングのようなデータを参考にして、今どきの消費者はどこに関心を向けているのか把握し、消費者の気持ちをつかむ施策につなげたいところだ。


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