国内初!商品の店舗・在庫情報を検索「monococo web」開始
欲しい商品を、インターネットで検索する。その際に、ネットショップだけでなく、その商品が実際に置いてある店舗まで知ることができたら、より便利な買い物が実現するのではないだろうか。そのようなサービスをコマースリンク株式会社が開発した。
現在地から欲しい商品の店舗情報を検索
ECサイトの集客・売上拡大を支援するコマースリンク株式会社(以下、コマースリンク)は、ファッション商品のO2Oサービス「monococo web」を開始した。これは、買いたい商品を売っている店舗情報や、その店舗の在庫状況を簡単に調べることのできるサービスだ。複数ファッションブランドについて、商品の取り扱い店舗や店頭在庫情報を検索できるwebサービスは、「monococo web」が国内初となる。
「monococo web」の特徴は、地域やカテゴリ、ファッションブランドなどから欲しい商品を検索することができることである。さらに、利用者の位置情報を使用して、現在地付近の取扱店舗や店頭在庫情報、店舗までの経路も知ることも可能だ。これにより、気になる商品がある時、その商品がそもそもどの店舗にあるか分からない、店舗まで行ったとしても在庫があるか分からないといったことがなくなり、ショッピングにおける一連の行動がより簡単便利なものとなる。
そもそも、コマースリンクは、スマートフォン向けアプリとして「monococoアプリ」を2015年11月に提供していた。「monococoアプリ」は、人気ブランドの店舗から商品やコーディネートの新着情報がタイムリーに届き、利用者が登録した地域での商品の在庫状況も確認できるサービスである。
また、「性別」「生年月」「よく買い物をする地域」を登録することで、自分の興味や行動に沿った情報を得ることができる。さらに、フォロー機能やお気に入り機能を利用することで「自分だけ」の買い物リストを作成することが可能だ。
「monococoアプリ」は現在、首都圏と関西圏でサービスを提供しており、20~30代女性を中心に人気の約130ブランドの情報を掲載している。今回は、そのアプリに加えてwebサービス「monococo web」を開始したのだ。
O2Oサービスの広まりとその事例
「monococo web」のようなO2O(オンラインtoオフライン)サービスは、最近、特にアパレルECの分野において目立つようになってきた。例えば、アパレルショップ向けブログを50社・100ブランド・4000店舗へ導入実績がある株式会社ガイアックスでは、O2Oサービス「SNAPBOARD」の提供を開始した。「SNAPBOARD」は、ショップスタッフが掲載するコーディネート写真の掲載とECサイト連携に特化したファッションコーディネートサイト構築クラウドサービスだ。
インターネットの利用が進む今、ネットショッピングだけでなく、こういったO2Oサービスの需要が高まっている。ECと実店舗を連動させ、その垣根をなくすことで、ユーザーにとっては買い物のしやすい環境が整い、結果的に全体の売上の伸びにつながるかもしれない。このように変わりゆく購入スタイルに柔軟い対応することが、ECにも実店舗にも今後求められてくるだろう。