GeeeNが「カゴ落ちPickUP」提供、離脱70%を改善

ECのミカタ編集部

かご落ち率は70%超え?対策は早急に。

 ECサイトが抱える大きな課題の1つとして、“カゴ落ち”率の上昇があるだろう。カゴ落ちとは、消費者が購入までのステップの手間から、フォーム離脱やカート放棄を行ってしまうことである。実際にECサイトを運営していると、気が回らなくなってしまう部分かもしれない。

 ここで、想像して頂きたい。購入を決めて、いざ住所などの情報を入力しようと思った際のこと。フォームが多かったり時間がないと、入力を面倒と感じてしまう。そして後で入力しようと思って、そのまま忘れてしまう。このような体験をしている方も多いのではないだろうか。

 一度は商品を購入しようと思った消費者が、ECサイトから離脱してしまうのは残念な機会損失であり、実際に商品をカートに入れた後の離脱率は70%を超えているとも言われている。しかし、対策が十分に練れていないEC事業者が多いのが事実だ。

 そんな中で、株式会社GeeeN(以下、GeeeN)が、カゴ落ち対策ツールである「カゴ落ちPickUP」の提供を開始した。

 「カゴ落ちPickUP」とは、離脱してしまったユーザーに対して、簡単にアプローチをかけることができるようになるツールである。本サービスは、商品をカゴに入れたまま離脱してしまった消費者に向けて、メールを自動配信したり、商品の広告を提示することが可能だ。検討段階の消費者に、その段階に合ったアプローチを行うことで購入を促すことができるのだ。

 GeeeNはもともと、入力フォームの最適化ツールである「EFO CUBE」を300社以上へ提供してきた実績がある。入力項目の分かりづらさや入力完了後のエラー表示などを改善し、消費者に少しでもストレスを与えずに購入完了させるツールだ。導入企業の中で売上が22%アップしたという事例もあり、今までは「EFO CUBE」により、途中離脱を減らしかご落ち率を低下する支援を行っていた。そして今回「カゴ落ちPickUP」を提供することにより、かご落ちの面で支援領域をさらに拡大した。

「カゴ落ちPickUP」3つの機能

「カゴ落ちPickUP」3つの機能

 「カゴ落ちPickUP」の主な機能3つを紹介する。

①カート内分析
 無料で「カート放棄数」「未購入商品リスト」「未購入商品総額」を分析することができ、カゴ落ち対策を行った際にどの程度の見込み客が存在するのかを把握することが可能。そして、離脱した消費者の最終閲覧ページも分析することができるため、課題を見つけ出すのに時間や手間をかけることがなくなる。

②リカバリーメール
 離脱してしまった消費者のカート内商品に応じて、リマインドメールを無制限で送ることができる。

③DSP広告配信
 システム連携によって別途でタグを設置する必要なく、複数のDSPを配信することが可能である。

 上記3つの機能により、一度はカゴ落ちしてしまったが、意欲が高い見込み客をすくい上げるのだ。そして購入へ導くことによって売り上げの拡大を期待することができる。

 日々の受注配送などといった業務は、ECサイトにおける心臓と言ってもいい重要な仕事だ。むしろ心臓がなくてはECサイトは成り立たない。そのため、日々の業務に追われてしまっていて、他の施策に目を向けられていないECサイトが多いのも事実だ。しかし心臓を動かすためには、健康診断のように常に課題を見つけ、改善していくことが求められている。

 その中の1つとしてカゴ落ち率の低下が挙げられるだろう。カゴ落ち率を低下し、購入へ繋げるからこそ、受注発送といった業務が発生し、売上も伸びていくのだ。あなたのECサイトはカゴ落ちという現実に目を向けられているだろうか。もう一度見つめ直していただきたい。

 「カゴ落ちPickUP」を利用し、消費者のことを知り、最大限のアプローチを行う。その先に、売上が伸び続けるような、賑やかなECサイトが存在するのではないだろうか。


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