メルカリ、YouTuberの動画で転換率30~40%上昇

ECのミカタ編集部

 近頃、YouTube上に独自の動画を公開するYouTuberの存在が注目されている。人気のYouTuberが紹介しモノが流行を生み出すことも珍しくない。そんな中、YouTuberマッチングサービス「iCON CAST」を運営するTHECOO株式会社は、株式会社メルカリ(以下、メルカリ)が運営する「メルカリ」と、YouTuberを起用したプロモーションを実施した。

動画を見てアプリをインストールするユーザーが増加

 プロモーションによると、「メルカリ」を紹介するYouTuberの動画を見た後に、メルカリをダウンロードしたユーザーの商品の購入や出品の転換率は、通常の広告経由でアプリをダウンロードしたユーザーよりも30~40%ほど高い結果となった。

 2016年6月より実施されたメルカリのYouTuberタイアッププロモーションでは、一度に10名を超えるYouTuberを起用した大規模なインフルエンサーマーケティングを実施し、動画の総再生回数は100万回を達成した。さらに、動画を見てアプリをインストールしたユーザーの実際の利用の高さが総再生回数以上に顕著であった。

 一般的な動画広告では動画を最後まで見せる事自体が難しいとされるが、YouTuberの動画は、そのファンが強い関心を持ってしっかり動画内容まで見るという傾向がある。そのため、今回の施策でもYouTuberの動画を見て共感したファンの多くは、実際にメルカリをダウンロードして商品を購入、出品する行動に至った。

 メルカリ プロモーショングループ シニアマーケティングスペシャリストの鋤柄直哉氏は、「CPIについても良い結果が出ました。オンラインの広告メディアで設定している目標CPIよりも安く獲得でき、結果としては大満足です。」と、獲得効率の圧倒的高さを実感していた。

YouTuberを活用したSNS動画広告サービスは他にも

 そもそも「YouTuber」とは、YouTube上で自ら制作した動画を流し、公開する人を指す。今回のメルカリの取り組みのように、YouTuberを活用した施策やそれを支援するサービスは、他にも見られるようになってきている。例えば、アライドアーキテクツ株式会社のSNS動画広告サービスもその一つだ。

 このSNS動画広告サービスでは、SNS上で広告配信を行いたいアプリ事業者に向け、YouTuberのSNS向けオリジナル動画広告の制作・運用をワンストップで支援し、インストール広告の最適化を実現する。

 実際に人気ゲームアプリ「幻獣契約クリプトラクト」にSNS動画広告サービスを試験導入したところ、従来の動画広告と比較してCVRが242%改善し、CPIが80%減少するという効果も出ている。

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 通常の動画広告とYouTuberの動画広告の違いの一つが、“おもしろさ”という共感ではないだろうか。人気のYouTuberというのは、万人受けをする動画の要素を理解し、そういった要素が動画に仕掛けられているように思う。それが普通の動画広告とは違った共感を得るのではないだろうか。


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