売上向上の鍵！ECにおけるSEO対策に必要な3つのこと

　ECの売上を向上させるために必要なことは多々あるが、その中でも「SEO対策」は欠かせないものとなっている。ユーザーが商品を探すときに利用する「検索」の上位に表示されなければ、そもそもECサイトの存在を認識してもらうことすらできない。ECサイトにまず訪問してもらうためには、検索上位に表示されるようなSEO対策が必要なのだ。

　今回は、バリューコマース株式会社が開催したセミナーで発表された、Ginzamarkets株式会社 日本カントリーマネージャー 黒瀬淳一氏の話を基に、「ECにおけるSEO対策に必要なことを3つのこと」について解説していく。

検索で上位に表示されるために必要なこと

　ECのおけるSEO対策に必要なことのまず1つ目は、「商品情報」を充実させることだという。この充実とは、「他社のECサイトの商品情報に比べて抜けがないか、より詳しく説明できているか」を指す。黒瀬氏は「ここの商品情報が不足すると厳しい」と話した。せっかく自社のECサイトが上位表示されても、ユーザーが訪れた際に求める商品情報がないと、すぐに離脱につながる恐れがある。離脱率が高まることで、そもそも検索上位に表示されにくくなるということもあるだろう。

　この良い事例として、海外のあるファッションECサイトが紹介された。このECサイトでは、素材や製造方法、原価まで詳しく掲載している。さらに、「Help us」という「詳しい情報を求める場合はこちらへ」といった意味のボタンがあり、ユーザーはここから更に詳しい情報を知ることができる。求める情報を漏れなく知ることで、ユーザーはそのサイトに対して安心感を持つことにもなるだろう。

　続いて、2つ目は「初期設定（サイト構造）」が肝心なこと。サイト構造が整っていないと、商品を検索した際に商品とずれたものが表示される恐れがある。商品数が多いほどこのサイト構造が鍵となり、そこでサイト構造が整理されていないと、そもそもサイト自体が表示されなくなる可能性もあるそうだ。

　サイト構造のポイントとしては、カテゴリーの分類やURLを定期化し、ユーザーが商品を検索した際に検索結果が0にならないように意識することだ。さらに、1、2年後に商品が増えていることを想定した上で設計することや、構造変更が連続しないようにすることも重要だ。

コンテンツを売上に繋げるために必要なこと

　ECにおけるSEO対策に必要なことの3つ目は、「コンテンツ」を売上に繋げることだ。ECサイトにおけるコンテンツの重要性はよく知られるようになっているが、コンテンツの充実により流入数は増加したものの、売上が上がらなという事態も少なくない。

　その原因として、コンテンツが充実していると、例えば「ワンピース」と検索した際に、商品情報ではなくコンテンツ自体が表示されることが多い。そのため、ユーザーはコンテンツのみ読んで商品情報に気づかず、情報収集のみにとどまってしまうということが起こってしまうのだ。

　これを解決するためには、コンテンツ内にも商品情報を記載し、そこから購買にも繋がるようにすることだ。人は、何かモノを買う際にはそれに伴う情報を欲する。そこで情報と商品を一緒に確認することができると、流入数だけでなく売上向上にも繋がりやすくなる。

SEO対策で困ったら、GinzaMetricsが手助け

　Ginzamarkets株式会社が提供する、SEOツール「GinzaMetrics」を活用すると、ECの課題を把握して必要なコンテンツを投入することができる。例えば、「スカート」の検索順位が低ければ、スカートと共にコーディネートも掲載させて、コンテンツの充実を図る。その他にも、サイト構造の問題点を特定し、改善する機能やキーワードを拡張する機能などが揃っている。「GinzaMetrics」の主な機能は以下の通りだ。

【機能】
・ダッシュボード＆レポート機能
・競合調査＆分析機能
・インサイト分析機能
・内部対策アドバイス機能
・カスタマイズ機能
・サポート
・APIデータ連携機能

　ECサイトを訪れたユーザーが、「商品を買いたいのか」、「情報が欲しいのか」を見極めることは難しい。それを見極め、それぞれにECサイトに合ったSEO対策をしてくれるのが「GinzaMetrics」なのだ。

　まずは、黒瀬氏が述べたSEO対策に必要な3つのことを実践してみてほしい。それでも上手くいかない、あるいはさらにレベルアップしたいときなどは「GinzaMetrics」が助けになるだろう。今回紹介したことを実践することで、ECのサイトの構築自体が整うため、ユーザーが利用しやすくなり、顧客満足度の向上にも繋がるはずだ。