EC業界News1週間まとめ〜DeNAの良さは活かしつつKDDI傘下でWowma!船出/マルイとも協業で新時代

石郷“145”マナブ

こんにちは。
お久しぶりです。メディア編集部 石郷です。
2017年、一発目の一週間まとめです。

KDDI×DeNA 新ショッピングモール「Wowma!」誕生
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KDDIコマースフォワードのWowma!が1/30から!

KDDIコマースフォワードのWowma!が1/30から!

今週は、こちらのニュースが読まれました。

 今週は何といっても、KDDIコマースフォワードの話題が注目を集めていました。昨年、DeNAがDeNAショッピングをKDDIに譲渡することとなり、その動向が注目されていましたが、その詳細が明らかになりました。

 今まで「auショッピングモール」「 DeNAショッピング」で親しまれて来た両サービスブランドを統合し、1月30日から、Wowma!(ワウマ)という名のもとに、発信していくことになりました。

 ただ、Wowma!というブランメド名で統合されるが、サイト自体は、旧DeNAショッピングは、https://wowma.jp/(1/30以降)、auショッピングモールは、これまで通り、http://m.aumall.jp/のURLで展開されることになります。

  もとよりビッダーズという名前で、ショッピングモールをやっていたことからすると、DeNAとECの歴史が古く、特に、モバゲーで躍進した企業であることからも分かる通り、モバイルに強かったと言えます。当初、ネット通販というと圧倒的にPCを意識したものが殆どで、ある種、モバゲーもそうですが、モバイルに目をつけたというところに、DeNAの企業の特徴というのがあります。

 最近はスマホが浸透し、むしろ、PCではなく、モバイルで購入する機会も増え、今までPCを軸にしたショッピングモールも、モバイルに本腰を入れるようになって来た中で、DeNAショッピングの価値や差別化という部分が、問われるようになったのだと思います。

 モバイルに強みを持つDeNAショッピングらしく、比較的若いユーザーを持っており、その為、ファッション関係のショップが強く、昨年のベストショップ大賞が「神戸レタス」だったことも記憶に新しいです。

KDDIがECに本腰を入れることで、マルイも動き出す

 こうしたモバイルの強みを更に発揮する上では、いわゆる携帯キャリア「au by KDDI」のもとで、やることの意味というのは大きいと思います。携帯キャリアとして、スマホやガラケーを提供するだけでなく、コンテンツも提供することで、それぞれの付加価値を高められます。auという携帯キャリアの大きな差別化要因になり、これらをauの宣伝力に活かせば、ショッピングモールもその効果を最大化できます。

 また、そういう強みを意識してか、丸井グループがKDDIと協業するというニュースが飛び込んで来ました。丸井としてはファッションブランド分野のパートナーとして参画するとしており、すなわち、Wowma!の中に、マルイのネット通販商品を展開していくということになります。

 丸井は「マルイウェブチャンネル」というサイトを2006年と比較的早い段階で、ECに力を入れて来たという過去があります。特に、シューズ等で相性が良く、それをはじめ、レディース・メンズ・キッズのファッションアイテムを中心に1100以上のブランド、約15万点を品揃えする巨大なサイトになっており、累計会員登録数は900万人、2015年度売上高は約200億円にものぼり、しっかり実績を出しています。

ECとモバイルの可能性

ECとモバイルの可能性

 丸井としては、ECで更にお客様を獲得できると考えていることは明白であり、KDDIとの連携で考えた理由に、3800万人の契約数を持つauブランド力があったことは、いうまでもない。

 力の入れようは、モール内で、2010年の発売開始以来、320万足以上を販売する「ラクチン きれいシューズ」を中心とした、グループ のプライベートブランド商品も展開するとしていることからもわかります。

 DeNAがショッピングがEC黎明期から培って来たビッダーズからのノウハウと強みはKDDIの傘下となるで、より一層発揮され、そこの可能性に多くの企業も注目しているといっていいでしょう。

 先日、とある実店舗の話を聞いていて思いましたが、やはり実店舗で成長して来たところは、このECが台頭してくる中で、とりあえずそこもビジネスにしようと、EC事業部を作ってみるものの、肝心のそれを運営する人員がいないので、その事業部がいつまでも、利益を出さず、実店舗の利益に“おんぶにだっこ”の状態になっているということも耳にします。それだけECは奥が深いといっていいでしょう。

 丸井のように成功している企業においても、もっと先進的なECのノウハウなりを入手して、実店舗、ECに関係なく、総合的な“コマース力”をつけたいという考えがでてきているのもうなづけます。

 少し話が逸れましたが、今回のKDDIコマースフォワードの動きは、強みを最大限発揮できる中で、どういう企業を巻き込み、新たな付加価値を提供できるか、ひいてはお客様にとってより便利で楽しく使いやすいサイトになれるか、注目したほうがいいだろう。


というわけで今日はこの辺で。
また、お会いしましょう。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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