Amazonとくまもんが握手?熊本県の地域活性化を強力に後押し
アマゾンジャパン合同会社は、さきほど、熊本県との間に、産業振興および地域活性化などを目的とした協定を締結した。この協定の締結が意味するところは、Amazon.co.jpと熊本の地元メーカーや生産者が、直接に取引を行う機会を増やし、Amazon.co.jpで熊本県の特産品やくまもんグッズなどの品揃えを充実していくことにある。
もとより、アマゾンジャパンは、地方産品にも力を入れており、2011年「ご当地グルメ・特産品」を紹介するサイトとして、「Nipponストア」を2010年11月にオープンさせていて、日本全国のご当地グルメや特産品、工芸品などを数多く取揃えている。そのバリエーションの豊富さは、さすがAmazonと言えるレベルで、例を挙げるとすれば、「米、穀物」においては、45道府県からの品揃えがある。地方産品の良さを全国津々浦々に伝えることは、まさにEコマースができる最大のメリットであり、こうすることでの地方の活性化は、さらに各都道府県との関係を密にしてさらに広めていきたいところだ。
さて、「熊本フェア」の話に戻ると、このページには、ただ商品を紹介するだけの要素ではなく、蒲島知事からのメッセージや、県のプロモーション動画、観光情報など、熊本にまつわる情報を広く発信することで、県が推進するブランディングを強力に後押しすることを目指していく。ある種、Amazonのコマースサイトはまさに第二のメディアとして新たな価値を生み出し、プロモーションの場としても、しっかり役目を果たしている、と言っていいだろう。
サイト自体での役割はしっかり果たしつつも、その他、人と人とをつなぐ、アナログ的な部分もAmazonはフォローしていくとしている。具体的には、地元企業の全国展開を支援するべく、4/20に熊本県で、商談会を開催し、Amazonとのビジネスに加え、大手卸企業とをつなぐ場を設けていくというのだ。
Amazonも海外を起点に生まれたサイトではあるが、しっかり日本人の心に根付こうという意気込みを感じる。その証拠に、熊本復興を祈念して、社員食堂にて、太平燕(タイピイエン)、熊本の「あか牛」を使用した各種メニュー、からし蓮根、いきなり団子を提供するイベントを実施して、その良さを実感できる機会を設けている。まずは身近なところから、と言わんばかりに、社員に対しての熊本支援の啓蒙活動を行うあたり、この取り組みへの強い決意と、日本への強い思いを感じるのである。