【ecコンシェル】AIで進むECサイト運営のオートメーション化

ECのミカタ編集部

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、Eコマースサイトにおける購買支援システム「ecコンシェル」に、 人工知能を活用し、商品やサイトに適したバナー広告を自動で作成する「オートクリエイティブ」機能を本日より追加するとした。

 ドコモが提供する「ecコンシェル」というサービス。ウェブサイト内のアクセスログや購買履歴などさまざまなデータを収集し、自動で顧客の行動に応じて最適な商品やキャンペーンを案内することができるサービスだ。人工知能(AI)を搭載した本ツールは、すでに「タワーレコード オンライン」や「MAGASEEK」に導入され、高い評価を受けている。

 その「ecコンシェル」が「オートクリエイティブ」という新たな機能をリリースする。「オートクリエイティブ」は、広告掲載するサイトや商品画像を人工知能が判別することで、サイトの構成や色合いを踏まえたバナー広告を作成してくれる機能。この機能では、各サイトや画像の色合いを解析することで、最適なバナー広告の配色を導き出してくれる。

 事前に決められたパターンから選ぶ従来のサービスとは異なり、サイトごとに適したバナー広告を作成することができるため、思わず目を引くような高品質なバナー広告を簡単に掲載することができるとしている。

AIを上手に活用してリソースの再分配を

AIを上手に活用してリソースの再分配を

 まずはドコモが提供する「ecコンシェル」を利用しているユーザーを対象に提供するとしている。管理画面上で、サイトのURLや掲載したい内容等を設定するだけで、複数のサンプルからお好みのバナー広告を選ぶことができる。画像はそのままでも利用できるが、ユーザー自身で「お買い得感」や「高級感」等をイメージした配色とフォントの調整をすることも可能となっている。

 「ecコンシェル」の機能である、アクセスログや購買履歴等の解析と合わせて、サイト利用者の行動に応じ自動的に表示される広告に、「オートクリエイティブ」で作成したバナー広告を活用することもできるので、コンバージョン率のアップが見込まれる。

 以前は運営にかなりの工数がかかっていたECサイトだが、こういった技術の進歩で、人力よりも遥かに効率よく運営できるようになった。そして、もはや運営側に高度な技術は必要なくなってきている。

 誰が運営してもAIがしっかりと形にしてくれる。これはEC業界に限った話ではないが、単純作業などはAIやロボットに任せて、「人にしかできないクリエイティブ」にリソースを回す時代にすでに突入している。


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