攻めるECを。Yappli「カゴ落ちプッシュ機能」β版リリース

ECのミカタ編集部

 株式会社ヤプリ(本社:東京都港区)は、2017年5月31日にアプリ運営プラットフォーム「Yappli」にて新機能「カゴ落ちプッシュ機能」β版をリリースした。先行してβ版が実装された神戸レタスでは、本来失われていた売上の一部を引き上げることに成功したとしている。

 Yappliは、分かりやすいUIを持ったさまざまな機能を選択するだけで、iPhoneとAndroidのネイティブアプリを同時に作成することができるアプリ開発ソフト。専門的な技術や知識なしでスマホアプリ開発ができ、ストア公開するまでの複雑な手続きをサポートしてくれる。公開後もマニュアル不要の管理画面からドラッグ&ドロップするだけで直観的にアプリを更新できる優れたアプリ開発ソフトだ。

 今回そのYappliにて新たに「カゴ落ちプッシュ機能」β版がリリースされた。商品に興味を持ち、カゴに入れたにも関わらず購入せずに離脱してしまったユーザーに対し、スマートフォンの「プッシュ通知」で追加フォローすることで、売上を引き上げることを目的として開発された機能だ。

 人気のアパレルECサイト「神戸レタス」は、アプリ経由のEC売上比率が最も高くなっているが、その売上の約3倍に相当する商品が、興味を持たれカゴにいれられたにも関わらず購入に至っていない、つまり売上が失われていることが分かった。

 先行してβ版が実装された「神戸レタス」では、本来失われていた売上の一部を引き上げることに成功した。これは、同社アプリ経由EC売上の6%に当たるという。

PUSH通知で機会損失を防ぐ。再訪に繋げる攻めの一手を。

PUSH通知で機会損失を防ぐ。再訪に繋げる攻めの一手を。

 このEC戦国時代において、待っているだけで売り上げが見込める時代は終わった。こちらからどんどんセールスを仕掛けていかなければ、ユーザーに忘れ去られてしまう。モバイルファーストも進み、「神戸レタス」のようにアプリからの売り上げが目立つようになった今、YappliのようなサービスはEC事業者にとって切り離せない存在となった。

 カゴ落ちしたユーザーの75%近くは「サイトや店舗を再訪問して、いずれ購入する意思がある」と言われている。ここの層に対して何も手を打たないことは大きな機会損失だと言える。リターゲティングメールや広告の他に、アプリの場合はPUSH通知を活用することでカート落ちしたユーザーを再訪につなげることができる。

 PUSH通知の開封率はメールより50%も高く、クリック率も倍近くなるというデータもでている。ユーザーとの直接コミュニケーションを実現できるPUSH通知は企業アプリにとって欠かせない存在となった。まだこうした策を講じていないのであれば、これ以上、機会損失が大きくなってしまう前に導入することをおすすめしたい。

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