【日本を支えた「小売/カタログ/EC通販」の歴史】Part2 楽天/Amazon/ヤフー/ニッセンetc

ECのミカタ編集部

ネット通販の本領発揮は2003年頃から

 とはいえ、動き出すのには時間を要し、実績を伴って結実し始めたといえるのは2003年頃になってからのことです。この頃になると、ZOZOTOWNといった専門性を持ったモールが登場します。ネットに大きな大志を抱き、そして稼ぐ人達が現れ始めます。ライブドアの堀江貴文さんが脚光を浴びるのもこの時代です。かつて1996年ごろ独学でホームページを作っていた釣具店「ナチュラム」中島成浩氏は、2007年にミベルヴァ・ホールディングスという会社を上場させ、ECでスタートした人たちに大きな夢を与えました。

ECも小売もカタログ通販も一つに

 小売業のEC進出がみられるのもこの時期です。丸井の会員制通販サイト「マルイウェブチャンネル」の売上高が、2008年4月から2009年2月の累計100億円を突破したのもこの頃です。 例えば、ECで買ったものを実店舗で受け取るなど、オムニチャネル戦略をみられるようになったのがこの時期です。

 スマホの浸透で、インターネットとリアルの距離が大幅に縮まりました。人々の感覚の中に、ECは当たり前に存在するものであり、いまやカタログ通販も当然、ビジネスになりうるこのECに参入して成果を上げています。

そして、市場の拡大とともに、ECを利用する割合は増えています。 人々の感覚の中で、リアルにものを購入するのも、カタログで吟味して商品を入手するのも、ECでものを買うのも、意識としてはあまり大差なく、一緒になる時代が来るかもしれません。オムニチャネルと同様に、店とネットの垣根が消えたように、時代の進化とともに、限りなくこの三つの業態は一つの方向へ、そんな未来はすぐそこまで来ているように思います。

2000年より前の歴史が気になる方は、Part1で


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