SHOPSTYLE トレンド白書 2017〜上半期ヒット編〜 春夏のトレンドは?業界を越えるトレンドキャッチの重要性

ECのミカタ編集部

 世界最大級のグローバルファッション検索サイト「SHOPSTYLE」は、2017 年秋冬シーズンに向けた準備が始まる前に、上半期のファッショントレンドを振り返った「SHOPSTYLE トレンド白書 2017〜上半期ヒット編〜」を発表した。

SHOPSTYLE 提供

 店頭に秋服が並びだした昨今、トレンド白書では、「SHOPSTYLE」で実際に検索された急上昇キーワードをもとに、「2017 年上半期国別HIT!ランキング」をまとめた。アメリカ・イギリス・日本と国別に流行を紹介している。

アメリカ:トランプ余波?自由と平和を愛する「レトロヒッピー」が加速中

アメリカ:トランプ余波?自由と平和を愛する「レトロヒッピー」が加速中SHOPSTYLE 提供

 アメリカは、「デニムオーバーオール」「フローラルプリント」「Kimono」 が 4〜6 位に並んでランクインし、60 年代スタイルへの回帰が垣間見れるランキングとなった。60 年代は、ベトナム反戦運動をきっかけに、政治や権力に対する疑問が生まれ、若者を中心にラブ&ピース精神が根付いた時代。

 ファッションにもそんな世相が反映され、反戦運動の矢面に立っていたフォークシンガーの纏ったデニムや、フォークロア(花柄・民族調) といった「レトロヒッピー」がトレンドになった。2017 年 1 月 20 日になにかとお騒がせな Donald Trump(ドナルド・トランプ)大統領が就任し、改めて社会に対する疑念が生まれているのかもしれない。

イギリス:王室強し!キャサリン妃効果の「ローズ(ゴールド)」

イギリス:王室強し!キャサリン妃効果の「ローズ(ゴールド)」SHOPSTYLE 提供

 イギリスは、「ローズゴールドヒール」「ローズゴールドの靴」「ロ ーズゴールドのワンピース」が 3〜5 位に並んでランクインし、アイテムではなく、カラーがランクインする珍しい結果となった。 ヤングセレブリティの間では「ローズゴールド」に染め上げたヘア が流行し、Elle Fanning(エル・ファニング)や Kylee Jenner (カイリー・ジェナー)などが新しい髪色を自身の SNS アカウントで公開し、話題をさらった。

 2017 年上半期は、頭からつま先まで「ローズゴールド」で揃えることが流行りとなったようだ。余談だが、英語で「ローズ(English Rose)」は英国美人を指すことが多く貴婦人を彷彿とさせることから、The Duchess of Cambridge(ケンブリッジ公爵夫人キャサリン)を褒め称えて使用されることが多々ある。

 2017 年前半は、公務以外でも妹・Pippa Middleton (ピッパ・ミドルトン)の挙式で注目を浴びたキャサリン妃。ひょっとすると、今回の「ローズ(ゴー ルド)ブームも彼女発信なのかもしれない。

日本:平野ノラからブルゾンちえみへ!細胞レベルで「ブラウス」してる?

日本:平野ノラからブルゾンちえみへ!細胞レベルで「ブラウス」してる?SHOPSTYLE 提供

 日本では、「スタンドカラーフリルブラウス」「リバティプリントブラウス」「シフォンブラウス」「丸襟ブラウス」「ウエストリボンブラウス」 と、10 位中 5 位が「ブラウス」という稀有な結果となった。

 昨年発表 「SHOPSTYLE トレンド白書 2016〜2017 年トレンド予想編〜」の「国別 2016 年検索キーワードランキング TOP20」と比較しても、 バブル世代を彷彿とさせる「タイトミニスカート」と「スリットスカート」に代わり、 「ブラウス」が急激に台頭した模様が浮き彫りとなった。

 もしかすると、「OK バブリー!」の平野ノラさんから「細胞レベルで恋してる?」のブルゾンちえみさんに人気がシフトしたことがファッションにも表れているのかもしれない。

業界を越えるトレンドキャッチの重要性

 ファッションについてもECを利用するという人は、年々増加してきている。ファッション業界の流行の移り変わりは激しく、こういったトレンドをいち早く押さえて品揃えに反映させることが、業績を伸ばす鍵となる。

 こういった情報収集はもちろん、AI等を利用した的確なマーケティングをいかに活用して流行を押さえるかが、ファッション業界以外のECサイトにも共通する、必須事項となるのだ。

ECノウハウ


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事