40代/50代主婦は日用品・生活必需品をどこで、どう購入しているのか。〜ソフトブレーン・フィールド調べ〜

ECのミカタ編集部

 ソフトブレーン・フィールド株式会社(本社東京都港区)は、日用品・生活必需品のネット通販の利用に関する調査を実施した。40代から50代主婦を中心に735名の方から回答を得ている。

 ECの利用者はサイト・アプリの利便性向上などにより年々増加傾向にある。ECが台頭してからというもの、小売店の苦戦が続いていたが、現状は一体どうなのだろうか。多くの小売店が店頭だけでなくECにも対応し、巻き返しを見せていたりもする。

 40代から50代主婦は日用品や生活必需品をどのように購入しているのだろうか。そして、そこにECはどれほど入り込めているのだろうか。調査結果を見てみたい。

《今どき主婦》の日用品・生活必需品のネット通販利用実態調査

《今どき主婦》の日用品・生活必需品のネット通販利用実態調査

 まず、日用品・生活必需品をネットで購入する頻度に尋ねたところ、日用品・生活必需品をネットで購入する頻度は、「半年に1回以上」が42.3%でもっとも多く、「月に数回」が26.5%、「毎月・隔月で定期的」は10.6%、「毎週定期的」が4.1%と、『半年に1回以上ネット購入する人』は、83.5%であった。

 次に、直近1年間で1回以上ネットショッピングの経験がある既婚女性を対象に、ネットで購入する日用品・生活必需品について調査。ネットで購入する日用品・生活必需品のカテゴリは、「化粧品」が48.2%でもっとも多く、「衣類雑貨(下着・タオル等)」が32.4%、「米」が21.5%と続いた。

 どのカテゴリも大きな変化は見られないなか、「洗剤等のトイレタリー」は、前回15.8%から、2.6ポイント増の18.4%、「消耗品(電池・文具・電球等)」は、前回12.4%から1.9ポイント増の14.3%となり、いずれも微増となった。

 半年に1回以上、日用品・生活必需品をネット購入する既婚女性に、直近1年間で日用品・生活必需品の購入に利用したサイト・アプリを尋ねたところ「楽天」がもっとも支持を集めたが、前回調査時の78.4%から、2.2ポイント下回る76.2%となった。

 次いで、「Amazon」が、前回調査時の70.6%から3.3ポイント上回る73.9%と続き、「ヤフーショッピング」が前回調査時の36.2%から、7.9ポイント上回る44.1%となり、顕著な伸びをみせた。

 日用品・生活必需品をネットショッピングする理由の上位回答に、「ポイントサービスが使えるから」が43.6%、「商品数・品揃えが豊富だから」が23.9%であり、「ヤフーショッピング」躍進の要因にも、この二つが挙げられるとみている。

 「ヤフーショッピング」の商品数は約2.7億万点、出店者数は約51.4万店舗となり、国内最多と発表されている。また、商品購入時に獲得できるTポイントは様々な業態で利用できるため使い勝手がよい。

業界全体で盛り上がっていくために

 ECの拡大により、多くの小売業が利用客を奪われたのは事実だが、ここ数年はネット通販企業と小売業の連携が加速化している。こういった調査結果をもとに、どのサイトや、どのモールで、どういった商品が人気なのかを検証してみると注力していくべきポイントが見えてくるかもしれない。

 また、ヤフーショッピングの躍進はEC業界活性化のためにも是非とも加速させてほしいと思っている。そして楽天やAmazonがそれに対抗すべく施策を講ずることで、他のECサイトなども「待っているだけ」では購入に繋がらないことを悟り、業界全体がブラッシュアップされていくはずだ。これはユーザーのためにも繋がるので、引き続き応援していきたい。


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