ヤフー 金融への本気 Yahoo!ウォレットはバーコードを使いスマホ決済できる仕様に

ECのミカタ編集部

 ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は、口座数約4,000万の決済サービス「Yahoo!ウォレット」に、バーコードを使ってスマートフォンから決済できる機能(以下、本機能)を追加し、2018年6月から実店舗での利用に対応すると発表した。

 スマートフォンとキャッシュレス文化の普及により、各社でウォレット機能を充実させる動きがが盛んになっている。

 今回、新たな機能の実装を発表したのはYahoo!ウォレット。本機能の追加により、「Yahoo!ウォレット」を利用するユーザーは、これまでインターネット上のみで利用していた決済機能を、多くの実店舗で利用できるようになるというものだ。

 支払い方法は、「Yahoo!ウォレット」に登録したクレジットカードによる支払いと、コンビニエンスストアや銀行口座などからあらかじめチャージした「Yahoo!マネー」(電子マネー)による支払いの2種類から選択できる。

 バーコードによる決済方法は、「Yahoo! JAPAN」アプリ上に表示したバーコードを、店舗の端末やレジに提示する「みせる」決済(2018年6月開始予定)と、店舗側の表示するバーコードを、「Yahoo! JAPAN」アプリでスキャンする「よみとる」決済(2018年秋開始予定)の二種類の決済方法を用意するという。バーコードは、1次元バーコードとQRコードにそれぞれ対応する。

 「Yahoo!ウォレット」はインターネット上の決済手段として約4,000万の口座数があるため、「Yahoo! JAPAN」アプリと「Yahoo!ウォレット」のユーザーに対して実店舗での利用を促すことが可能だ。今後はYahoo! JAPANのさまざまなデータを活用した集客ソリューションを加盟店に提供する予定だとしている。

バーコードひとつで税金や公共料金も支払い可能

 実店舗での利用に先立ち、2018年4月から、払込票に記載されたバーコードを読み取り自宅などで税金や公共料金を支払える「税金・公共料金のバーコード決済」の提供も開始する。

 全国150以上の自治体が対象で、これにより24時間いつでもどこでも、手数料なしで税金・公共料金が支払えるようになる。支払える税金・公共料金の種類は、住民税・固定資産税、ガス料金・水道料金などで、自治体により異なるのでチェックが必要だ。


火花を散らす決済サービス。激化する覇権争い

 昨今、様々な電子マネーが誕生し、覇権を争っている。Yahoo!ウォレットは送金、割り勘、ネットショッピングなど多くの場面で活用できる便利なアプリであり、PaymoやLINE Payなどと並びシェアを競っている。こうしたサービスが充実していくことで、本格的なキャッシュレス社会が到来することも、そう遠くないのではないだろうかと感じる。

 キャッシュレスという文化は、よりユーザーに身近な存在として認知されていくだろう。実店舗でもオンラインでもシームレスでスマートなショッピングを実現するためにも、各社の対応に今後もしっかりと注目しておかなければならない。

 ヤフーのスマホ決済へ本格参入は、電子マネーが当たり前の時代となり、キャッシュレス化が今後必ず、進んでいく序章のように思う。ヤフーアカウントを持ってる人がこれを使うとなれば、いよいよ、使う人も必ず増えていき、Yahoo!ショッピングの盛り上がりの波は、リアルのお店にも波及する可能性を秘めているように思う。

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