サイト内検索の結果に商品画像を。「リッチサジェスト」でユーザビリティを向上させる

ECのミカタ編集部

 Webシステムやアプリの企画・開発およびITサービスを手がける株式会社神戸デジタル・ラボ(本社:兵庫県神戸市中央区、以下 KDL)は、大手アパレルメーカー株式会社三陽商会の公式通販サイト「SANYO iStore(サンヨー・アイストア)」に、ECサイト向け商品画像付きサジェストサービス「リッチサジェスト」の提供を開始した。

 「SANYO iStore」はコートをはじめとする「ものづくり」にこだわった商品を複数ブランドで取り扱っているアパレルメーカーだ。ユーザーに「ものの良さ」を伝えることのできる、サイト内での検索のしやすさなど快適な環境を提供できるサイト作りに注力している。

 2017年にサイトのリニューアルを実施し、UIに関してはスマホ仕様に改善し始めてきたが、検索などのUXに関しては課題が残っていることを認識していたという。そうした経緯もあり、ライトな導入・運用を基準に導入できるツールを探していた。

 KDLからは、大きなシステム改修を伴わずに導入できる「リッチサジェスト」を提案したという。

「リッチサジェスト」とはKDLがサービス展開しているサイト内検索エンジン「sui-sei(すいせい)」のサービスのひとつで、フリーワード検索の利用時に候補となるキーワードとともに商品画像や情報を表示し、視覚的な訴求によって商品詳細ページへの導線を生成するものだ。

 特にスマートフォンユーザでは、入力の手間や通信速度の問題を軽減しつつ大きな画像で商品を訴求できることから、ユーザビリティを向上させるとともに、コンバージョン向上も期待できる。導入にあたっては、三陽商会のサイトデザインのコンセプトやユーザー層に合わせた操作性を意識してカスタマイズしている。

たかがサイト内検索。されどサイト内検索。

 商品点数が増えれば増えるほど、目当ての商品を探し出すことが難しくなる。テキストだけの検索結果では、ページを開いてみるまでどういった商品であるか把握することが困難だ。そこに商品画像なども結果に表示されれば、お気に入りの商品にたどり着くまでの導線が短縮される。

 商品のビジュアルが何度も目に入るので、記憶にも残りやすくコンバージョンにもつながりやすくなるはずだ。表示する項目や商品、順番、表示件数も自由に設定できるため汎用性も高い。色合いやアイコンなどのデザインをサイトに合わせて調整でき、レコメンドと連携して、おすすめ商品を表示することもできる。

 たかがサイト内検索。されどサイト内検索である。ひとつひとつの機能にしっかりとした意味・意図をもたせて、ユーザーにこだわりを感じてもらえるようなサイトデザインにしていきたいものだ。

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