音楽著作権プラットフォーム「Audiostock」運営のクレオフーガが都内にレコーディングスタジオをオープン

吉見 紳太朗

音楽著作権プラットフォーム「Audiostock(オーディオストック)」を運営する株式会社クレオフーガ(岡山市北区、以下クレオフーガ)は、 Audiostock に登録しているクリエイターが、音楽制作時の録音環境として利用できるレコーディングスタジオ 『Audiostock studio』を 4月26日(木)に当社東京オフィス内にオープンしたことを発表した。また、当日は初回のレコーディング会が開催された。レコーディング会の模様と合わせてお伝えする。

著作権フリーで音楽の使用ライセンスが売買可能に

著作権フリーで音楽の使用ライセンスが売買可能に

Audiostockとは、音楽の使用ライセンスをオンライン上で売買できるサービスだ。

クリエイターは、自身で制作した音楽をAudiostockに登録して使用権を販売することができ、売上に応じた印税を受け取れる。また、音楽を購入したいユーザーは、購入手続きを行うだけで音楽の利用許諾を得ることができ、映像・ゲーム・アプリ等の商用コンテンツに音楽を使用することが可能だ。

今まで、音楽を制作するクリエイターが成果物を世に公開する場はあまりなかった。また、音楽を利用するユーザーにとっても音楽を使用するためには、楽曲の著作権や著作隣接権、などをレコード会社や音楽芸能事務所それぞれに許諾が必要があり、音楽を使用するための手続きが面倒であったのである。

そこで、登場したのが「Audiostock」だ。Audiostockでは、クリエイターが音楽を作成するとAudiostock上に楽曲を登録し、登録された楽曲の中から、ユーザーが欲しい楽曲の使用ライセンスを購入することができる。

Audiostockを利用するユーザーには、テレビやゲーム会社、アプリ制作会社など多岐にわたる。近年の動画需要の増大により、動画に音楽を使用する需要もまた増大している。クリエイターにとってもユーザーにとっても便利なサービスがあることが、回り回って私たちが楽しむコンテンツを支えているのであろう。

音楽クリエイターのための創作環境を

Audiostockを提供するクレオフーガ社は、4月26日(木)に『Audiostock studio』をオープンした。

Audiostock studioは、Audiostockで活動するクリエイター向けのレコーディングスタジオで、クリエイターは音楽制作時の録音環境として利用することが可能となっている。

従来、クリエイターにとって音楽を作成するには、防音設備が整った施設の確保など、制作環境を整えるだけでも大変であった。音楽制作ソフトや機材の普及によって音楽制作のハードルは昔よりも下がっている。しかし、そんな時代でも個人が本格的な音楽制作環境を整えることは困難となっている。Audiostock studioでは、そんなクリエイターのための音楽制作環境を整えている。

また、当日は、「Audiostock レコーディング Vol.1」が開催された。箏や尺八などのプロの和楽器奏者を招き、Audiostockに登録しているクリエイターが制作した楽曲をもとに生演奏の録音を実施。

さらに今後、Audiostock studioは、Audiostock の活動である一定条件を満たしたクリエイターを対象に、スタジオの貸出を実施する予定だ。上述したように、個人が録音環境を整えることは難しく、そのための制度となる。

当日の様子を見る限り、『Audiostock studio』はただクリエイターがレコーディングをできるスタジオではない。クリエイター同士や、プラットフォームを提供するクレオフーガの社員などとの交流の場としても活用されていた。

日々、自身の技術や表現を極めようとしているクリエイターの方にとって、他のクリエイターの方と交流する場は、新たな刺激や同じ仲間と触れ合える場となっている。

クリエイターが輝くためのプラットフォーム

クリエイターが輝くためのプラットフォーム

BASEやnote、CORKなど、クリエイターを支援するプラットフォームは増えてきており、認知も広がっているように思える。個が輝く時代と言われる昨今、クリエイターが表現でき、安心して収益を得れるプラットフォームは重要だ。Audiostockは音楽で活躍するクリエイターにとって輝ける場となっていってほしい。

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記者プロフィール

吉見 紳太朗

メディア編集部 マーケチーム
17卒 入社後3部署を経験して今の部署に。
サッカーとお酒があれば生きていけると自負してます。
ここ最近、関西出身なのに関西弁でてないと言われたことが悩み中...

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