ECで自分の足にフィットした靴が手にできる『ロコメジャー』の無償提供が開始される
靴とファッションの通販サイト『LOCONDO.jp』 を運営する株式会社ロコンド(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:田中 裕輔)は、より手軽に自分の足型に合った靴を探せるサービス「ロコメジャー」をリリースした。
靴のフィットにはミリ単位の精度が求められる
ファッションECの分野では多くのユーザーがその利便性と享受しつつ、いかにネット越しに自分の体型にフィットした衣服を購入するかには、いくつものハードルがあった。いわゆるファッションECにおける「サイズ問題」だ。
現在、様々な会社がスマホ等を利用した計測技術を研究開発しているが、衣服と違い靴の場合は「ミリ単位の正確性」が求められるため、スマホ等を利用した計測の障壁は高いという実情があった。洋服や下着は2~3ミリずれても、フィット感はさほど変わらず着用する事が可能だが、靴は 2~3ミリずれるだけでフィットしなくなるからだ。
統計的には、ロコンド社内の品質基準に照らし合わせると「信頼区間99.9%で誤差±1%」という、日本人全員の足型を計測しても困難であろう水準が求められるため、スマホ等を利用した簡易計測は困難だという実験結果に至っていたという。
また、一般にサイズ探しが難しいとされる靴だが、そもそも「自分の正確な足長と足囲(とそこから導かれる足幅)を知らない人が多い」というユーザーの声もあり、それらに応えるためロコメジャーを開発し、今回の無料配布を開始したのだ。
ロコメジャーの利用方法
ロコメジャーの利用方法はこうだ。ロコメジャーで測った結果をロコンドのメジャー入力欄に入力すれば、足型に合った靴のリストが表示される。そこから気に入ったデザインを注文すれば自分の足にフィットした靴を手にすることができる。
なお同社では、朝と夜で足のサイズは変わるため、朝と夜、「自宅で試着」をする事を推奨している。ロコンドの返品期間は21日間あるため、その間にじっくりとシューズをセレクトすることがでるという。
<使い方>
① 同梱されている計測シートを下に敷いて「足長」を測る
② ロコメジャーを切り取って「足囲」を測る
③ QRコードからサイトにアクセスし、計測した「足長」と「足囲」を入力し「足幅」を算出
④ 足長と足幅が適した靴のリストが表示されるため、あとは「自宅で試着、気軽に返品」を選択する
逆転の発想で課題を解決
前述したように、ファッションECの分野では「サイズ問題」がハードルとして存在する。特に靴は、ネット越しにフィッティングすることが難しかった。今回提供が開始されたロコメジャーは、その「計測」の部分をあえてオンラインやデジタルで行わずに実際にオフラインで計測するという、言ってみれば割り切りと逆転の発想でその課題を解決している点が特徴的だ。
ECやネットは極めて大きな力を持っているが、それでも万能ではない。ネットはネット、リアルはリアルで切り分け、最適な方法で課題を解決するというのは至って理にかなっていると言える。こうした施策はオムニチャネル化の文脈でも活用できるとも思われ、ユーザーの利便性向上に大いに貢献することだろう。