中国ECを牽引する京東集団が第2四半期決算発表、売上高が過去最高を記録

ECのミカタ編集部

中国市場をリードするECサイト「京東商城(ジンドンしょうじょう)(JD.com)」を運営する大手EC&小売インフラカンパニー京東(ジンドン)集団(代表:劉強東 本社:中華人民共和国 北京市 NASDAQ:JD)は、2018年度第2四半期の業績を発表した。

好調な各種指標

今回、公表された京東の2018年度第2四半期決算概要は次の通りだ。売上高は1223億人民元(約1兆9,568億円)に達し、同期比31.2%増と過去最高を記録しました。その内、サービス事業の売上高は118億人民元(約1,888億円)で、同期比51.0%増と急拡大した。

安定した収益力を維持し、非米国会計基準(Non-GAAP)に基づく一般株主に帰属する持続的経営業務の純利益は4.781億人民元(約76億496万円)で、9四半期連続で黒字化している。

また、コア業務である京東商城については、適切な管理方法の採用と管理効率の向上により、第2四半期の営業利益率は1.1%に達し、前年同期の0.8%に比べ顕著な伸長となった。さらに高級な商品群の拡大とプレミアムな購入体験の拡張により、ハイグレード顧客からの評価を勝ち取ったとしており、、2018年6月30日の時点で過去12か月間のアクティブユーザー数は3.138億に達し、同期比で21.5%増を達成している。

技術開発のために投入した資金は27.81億人民元(約444.96億円)で、同期比で79.8%と大幅に増加した。また、中国でのEC領域での物流システムのアドバンテージを高めることに注力し、2018年6月30日の時点で、全国で521の大型倉庫を運営し、総面積は1160万平米に達している。

技術革新を進め、次なる段階の発展を企図

技術革新を進め、次なる段階の発展を企図

今回の決算発表に際し同社の各キーマンからは、次のようなコメントが出されている。

京東集団 董事局 主席 兼 首席執行官(CEO) 劉強東氏のコメント

「ますます多くの国内外の企業が、京東のアドバンストテクノロジーとリーテイルインフラを用い、更に発展しようとしています。技術革新を引き続き進め、我々のパートナーが自身の実力を高め、効率を改善できるようお手伝いしていきたいと考えています。新たな技術的革新は、京東の「サービスとしての小売」戦略を実現させ、次なる段階の発展を推し進めていくでしょう。京東は、中国で最も信頼できるECプラットフォームとして、顧客がどんな買い物手段を選んでも、上等な買い物体験と無類のサービスを提供し、品質にこだわる顧客の評価をうることができるでしょう」

京東集団 首席財務官(CFO) 黄宣德氏のコメント

「第2四半期の業績が健康的な伸びを示し、売上げが安定して増加し、コアビジネスの京東商城の利益率が上向いていることを嬉しく思います。我々が作るニュービジネスはますます歓迎されていると実感します。京東は安定的、健康的、長期的な戦略を用いて、引き続き技術に投資し、技術が小売りの未来を決定すると信じています」

2018年度第3四半期も高成長を予測

また同社は、2018年第3四半期の見通しとして次のような数字を提示している。2018年度第3四半期の売上は1045億人民元(約1兆6,720億円)から1090億人民元(約1兆7,440億円)で、同期比増加率は25%から30%と予測している(当該予測値は現時点のものであり変化する可能性もある)。

先日は米小売り大手のウォルマートとの提携深化についても発信している京東。さらに拡大を続ける中国国内、そして世界のEC市場を前に、その存在感を高らかに示す決算内容となったようだ。

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