EC事業者の登竜門！Amazon　出品方法解説

EC・通販業界の市場規模の中で多くの割合を占めているAmazon。企業としてのブランド力やサイトに人を集める集客力では右に出る者はいないだろう。ではそのAmazonに商品を出品するにはどのような工程が必要なのだろうか。順を追って説明したいと思う。

簡単3ステップ

出品自体は難しいことは無く、簡単3ステップで行うことができる。

①アカウントの登録
②初期設定
③商品登録

また、Amazonには小口出品と大口出品の２種類のサービスが存在している。
小口出品は1注文ごとに100円の基本成約料+注文成約時にかかる販売手数料が」かかり、大口出品サービスは月額登録料が4,900円+注文成約時にかかる販売手数料がかかるが機能が充実している。

①アカウントの登録

まず、登録時に必要な情報は下記になる。特に特別な情報などは必要なく、ほとんどの企業が持っていなければならない情報しかないので、アカウントの準備はたやすいことだろう。

・名前
・Eメールアドレス
・パスワード
・業務の選択、電話番号、請求可能なクレジットカード
・本人確認書類の提出

簡単に言ってしまうとAmazonの画面の指示に従って埋め込むだけで出品はできる。また、購入用のAmazonアカウントを持っていれば更に入力が簡略化されてくる。

基本的にAmazon側のフォーム上のガイダンスは誰もが簡単に登録しやすいようになっている為、問題はないだろう。

②初期設定

次のステップでは管理ツール「セラーセントラル」にログインして、代金引換・ギフト注文の受付可否や配送料金の設定を行う。

特定商取引法(特商法)、またその他の法令に順ずる表示で、運営責任者名、お問合せ先電話番号の表示が必要となる。他にも、複数店舗を持っていると任意で回答することもできる。

③商品登録

すでにAmazonに出品されている商品は製品コードや商品名で検索し、価格や在庫数を入れるだけで完了する。
出品されていない商品でも商品画像、商品名や説明文などを登録画面に入力するだけで登録可能だ。

商品のページへの集客はAmazon側が行うので、注文を待つだけだ。

売れたらどうするの？出荷作業について。

Amazonはあくまで出品媒体のため、商品が売れた際には別途、発送作業が必要になる。商品が注文されてから発送までの期間が重要になるのだが、Amazonが指定する本・ミュージック・ビデオ・DVDに分類される商品は、注文を受けてから2営業日以内に発送しなければならないルールだ。それ以外のカテゴリーは、独自の発送日を設定していない場合、注文を受けてから48時間以内での発送が義務付けられている。

他にもAmazonには、商品が受注されてからの流れを全て委託できる、 フルフィルメント by Amazon（FBA） というサービスも存在する。別途料金が必要になるが、手間のかかる出品作業を軽減できるため、マーケティングや商品企画、企業ブランディングに注力したい企業にオススメだ。

メリット・デメリット

最後にAmazon出品に対してメリットとデメリットを簡単に整理する。
まず、第一にAmazonのメリットは出品型のモールであるため、他のモールよりもも簡単に出品できるところにある。店舗としてのページの作成が必要ないのでその分工数を少なく開始できる。

また、出品型である事はAmazonのデメリットでもある。商品を購入してもらっても、消費者に店舗として認知してもらえる可能性が低くなってしまう。その為、購入者にいい商品と思ってもらっても、リピーターになるには少し、ハードルが高いだろう。モールの仕組みとして、購入ニーズの高いレベルの顧客を刈り取る意味合いが強いだろう。

最大のデメリットとして上げられ事は、将来的にAmazon自体が競合になって来ることだ。多くの商品情報やマーケティング情報が集まるプラットフォームには、売れる商品を作るノウハウが詰まっている為、確実に売れるPB商品を量産することが可能だ。イメージとしてはセブンイレブンが販売しているセブンプレミアムの商品だ。以前はごく一部のジャンルでしか取り扱っていなかったのに対し、現在では実店舗の半分以上を占めているのではないだろうか？Amazonが確実にそうなるという訳ではないが、セブンイレブン然りZOZOTOWN然り、プラットフォームにある優位性を忘れてはならない。その為、Amazonに依存し続ける商いのやり方はリスクが高くなってくるだろう。上手くバランスを取って共存するやり方を常に考えることが必要だ。

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