ドキッ!男目線でゴメン「PEACH JOHN」の展示会、真面目に感想書きました。

石郷“145”マナブ

 男性だけど…ソワソワと向かったのは、株式会社ピーチ・ジョン(以下、ピーチ・ジョン)。広報の増田さんからお誘いいただき、新作展示会「Winter Exhibition」に足を踏み入れた。場違いな気もして落ち着かなかったが、素敵な気づきもあった。

 シャンデリアのついたフロアーに広がる新作の数々。ピーチ・ジョンでは3ブランドがあり、定番の「PEACH JOHN」、若年層の「YUMMY MART」、ハイエンドの 「SALON by PEACH JOHN」のそれぞれが並ぶ。今回の展示会で、増田さんが「やはりこれですね!」そう胸を張ったのが、先日、記事にも書いたノンワイヤー設計「自由のブラ」だ。

いつだって商品魂を忘れないPJ

いつだって商品魂を忘れないPJ

「ノンワイヤーなのに胸の輪郭をきれいに描けて、型崩れしにくいのです。厚みを程よく持たせたモールドカップで自然な谷間を作って、だから、胸を逃がすことなく正しい位置でキープできます。動いてもズレにくく一日中快適に過ごせるんですよ」と笑う。

 同商品は夏に販売され、好調なセールスを見せていて、今回、クリスマスシーズンを意識して投入するのは、赤色のモデル。クリスマス時期には赤のインナーが売れるらしく、このラインナップでも満を持しての登場となった。また、表面の飾り付けが胸全体を覆っており、ワイヤーブラと遜色ない見た目となっているようだ。

 何かしらのメッセージ性を乗せて、文化を作っていこうとするところが、PEACH JOHNの真骨頂。この「自由のブラ」以外の商品でも見られて「こんなのもあるんですよ」と見せてくれたのは、レースに刺繍で文字が縫い込まれているものだった。

遊び心と実用性と、おしゃれさを兼ね備えたPEACH JOHN

遊び心と実用性と、おしゃれさを兼ね備えたPEACH JOHNこっちですと連れられ、新商品を手に「これ、グミワイヤーなんです。ワイヤーなのに、ほら!グニャと柔らかい」広報の増田さんの誇らしげな顔に、この会社の商品愛を感じた。

 「盛りブラ」も新作があるんです、と案内してくれたのが、その名も「LOVE & PEACHブラ」。ブラの裏側には、割れた桃のような形の柔らかな下厚のパッドを内蔵していて、「これであれば、胸の収まりがよくなり、自然な丸みを演出するんです」と増田さん。美しいシルエットを保ちつつ、ボリュームを増す構造なのだそうで、桃の構造とPEACH JOHNのブランド名にかけて「LOVE & PEACHブラ」。遊び心もたっぷりだ。

 他にも、写真のようにワイヤー自体が柔らかい仕様のものや、胸の下の部分にパットのボリュームをつける商品を紹介してもらった。特に、胸の下の部分にパットを入れる商品の方は、胸が上に押し上げられ、デコルテにボリュームをつける要素があるらしく、例えば、デコルテを演出するアクセサリーのセレクトも変わってくるわけだ。インナー次第で外側のファッションにも影響をもたらし、その人の魅力の演出の仕方も変わってくる。

 来てみて思った。“着ければ終わり”というわけではなく、女性のなりたい自分像に合わせて様々な趣向のインナーが用意されている。見えないところのオシャレは外のオシャレにも通じるのだ。ピーチ・ジョンに言わせれば、インナーは裏方ではなく、女性を引き立たせる主役なのかもしれないし、そのデザイン性を見る限り、アートなのかもしれない。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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