スマホ決済サービス「PayPay」、ファミリーマートで順次利用可能に

ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の合弁会社であるPayPay株式会社(本社:東京都千代田区/代表:中山一郎)が提供するスマホ決済サービス「PayPay」は、2018年12月4日以降、コンビニエンスストア「ファミリーマート」の国内全店舗で利用可能となることを発表した。

2018年11月以降、一部の店舗では先に利用開始となる。

「PayPay」とは

「PayPay」とは

PayPayはスマホひとつで支払いが可能となるスマホアプリ。アプリをダウンロードして、電話番号やクレジットカード情報を同期させるだけで、対象店舗でQRコードを利用した電子マネー決済が可能となる。
 
ソフトバンクとヤフーの合弁会社ということもあり、Yahoo!マネーやYahoo! JAPAN IDと連携可能なところもポイントだ。

電子マネー(「PayPay」電子マネーまたは「Yahoo!マネー」)、クレジットカードの2種類から支払い方法を選択できる。
 
QRコードは「ユーザースキャン」方式と「ストアスキャン」方式の2通りの決済方式に対応。
 
「ユーザースキャン」方式は事業者側が提示したQRコードをユーザーがアプリで読み取る方法、「ストアスキャン」方式はユーザーが提示したバーコード、QRコードを事業者側がレジなどで読み取る方式となっている。

レジにアプリを見せればOK

レジにアプリを見せればOK

「ファミリーマート」での決済方式は、「PayPay」アプリに表示したバーコードをユーザーがレジに提示し、店舗側が読み取る「ストアスキャン」方式。セルフレジには対応していない。

「PayPay」の利用可能店舗に「ファミリーマート」が加わることで、「PayPay」が利用できる店舗は大きく拡大し、より便利に「PayPay」を利用することができるようになる。

ファミリーマートのネットワークの要にTポイント

2018年9月末現在、ファミリーマートの国内店舗数は16,715店舗。海外は23,968店舗。対してコンビニエンスチェーンにおいて競合となるセブンイレブンは、国内総店舗数20,600店舗、海外は67,167店舗と雲泥の差である。なぜファミリーマートを利用可能店舗に加えたのか。

ソフトバンクもファミリーマートも共通しているのはTポイント運営会社の株主であるという点。PayPayをファミリーマートで利用可能にした背景には、Tポイント会員という強固なネットワークを取り込もうという意識が見え隠れする。

 ECノウハウ

キャッシュレス化促進のカギを握るのはネットワーク

 いま、多くのキャッシュレスサービスは、全国に店舗を構えて幅広いネットワークを有し、かつ使いやすいコンビニエンスストアに導入される事例が増えてきている。

 キャッシュレス化を日本社会に浸透させていくカギは、幅広く認知されやすいネットワークの広さにあるようだ。