【ZOZO決算】ZOZOSUITに代わる新たなテクノロジー発表! 2019年3月期 第2四半期発表 取扱高は前年比超えるも、営業利益は27.3%減

西村 勇哉

株式会社ZOZO(代表取締役社長 前澤 友作、以下:ZOZO)は10月31日に2019年3月期 第2四半期の決算発表を行った。

去年同期比より、利益減

去年同期比より、利益減

業績概要としては、商品取扱高は1,412億円(前年比18.0%増)と去年を上回るも、営業利益は100億円(同27.3%減)となった。売上高は約272億円(前年同期比28.1%増)となっている。

利益率は7.1%(前年同期実績 11.6%)と去年より、数字上では下回っている。

利益減の主な理由としては、配送費の高騰、エンジニアを含む人件費率の上昇や、ZOZOSUITの大量配布による広告宣伝費や開発に投資したコストが挙げられている。

とはいえ、PB商品開発を除く、営業利益率は11.6%と前年比を上回るとされている。

投資の回収が順調に行われるか

投資の回収が順調に行われるか

利益が下がってはいるものの、商品取扱高・売上高は順調に右肩上がりに推移している。

懸念点としては、年間購入者数は増えているものの、購入金額は下がっていることだろうか。

理由としては、ライトユーザーの増加が挙げられるという。ZOZOSUITの配布を行なったことにより、認知度の拡大は成功を果たした。今後はZOZOのファンとして定着をさせていくことが一つの目標になるだろう。

前澤社長は何を語ったか。

前澤社長は何を語ったか。

今回、前澤氏はZOZOSUITの新展開に触れた。

なんと今後はZOZOSUITなしで商品が購入することが可能になるという。

今まではZOZOSUITを着て、アプリで計測しサイズを測っていた。しかし今後は、身長、体重、年代、性別のみ入力を行うことで、ウエスト・ヒップ・裾丈の最適サイズが表示されるというのだ。

ZOZOSUITに蓄積された膨大なデータや、消費者からのフィードバックを基にしたことで、今回の技術が確立されたという。

以前からZOZOSUITに依存しないということは話していた前澤氏。今回の発表も、前々から研究を進めていたという。

現在はデニムパンツ、Tシャツで購入がZOZOSUIT無しで購入が可能となっている。今後はビジネススーツ含む全てのZOZOアイテムへの活用を目指すとしている。

今回の技術改良により、ZOZOSUIT配布が必要なくなるため約30億円ほどのコスト削減が見込まれると言う。ZOZOSUITは今後世界中のデータを回収するための計測ツールとして活用するとした。

また、多くの人が気にしている足計測と靴販売に関しても、研究が進んでいると言う。足計測に関してはほぼほぼ、開発が完了していると言う。左右のサイズを完璧に計測を行った靴すらもZOZOブランドとして制作を進めるとした。

ZOZOの行く末は

新たなサービス、テクノロジーを次々と開発していくZOZOだが、前澤氏も強調していた通り、消費者にとって重要なのは商品の品質だ。あくまでもテクノロジーはいい商品を提供するためのツールに過ぎない。

ビジネススーツの納期遅れなど、すでに解消されてはいるものの課題も少し見えると言うのが世の意見なのではないか。しかし、世の注目を集めていることはそれだけ期待されていると言うことだろう。

前澤氏のプライベートまでニュースになってはいるが、”良い製品を消費者に提供する”その目線は外していないと感じた発表会だった。


記者プロフィール

西村 勇哉

メディア運営事業部 編集チーム所属
見た目はヒョロイのに7歳から空手を習っています。
他にも水泳、サッカー、野球、弓道の経験有り。
たまにメルマガに登場しますが乃木坂46の話しかしません。
連絡先→nishimura@ecnomikata.co.jp

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